今日は、企業の面接。
    今まで、筆記か一次面接で落ちていたのに、今回に限っては一次面接はおろか、二次、三次面接を軽く突破した
    それを友人達からは、「ブラック企業の罠だ。辞退したい方がいい」と言われたくらいだ
    正直、自分も出来すぎた状況には、恐怖すら感じる

    しかし、この企業は叔父からの紹介してくれら企業で、ネットでも調べた……信頼できるはずだ
    それに、こんなチャンスをめったにないだろう。

    このチャンス、絶対に逃すものか!!!!!
    いままでの惨めなフリーター生活から脱却するんだ!!!
    そして、普通の会社員として生きるんだ
    そのためにあの人と別れて、あのあそこから脱出したんだ。
    彼女は血の涙を流していたが、こっちにはこっちの事情という物がある
    必要なのは現実の生活のみ……許せ



    僕は決意を固め、その目の前のドアをノックした。
    「どうぞ~」とどこかで聞き覚えのある女性の声がドアごしに聞こえた
    僕は、一瞬首を傾げたが、特に気にもとめずにドアを開け、部屋に入った

    「失礼……なぁ!?」
    「随分とはりきっているわねぇ……何も知らずに」

    僕は唖然とした
    そこには、リクルートスーツを着た胡散臭そうな女性……八雲紫がいた

    「なぜ、お前がここにいるんだ、スキマ!!!!!!!!!」
    「それは、あなたの後ろを見たら分かるわよ」

    紫は面倒くさそうにそういうと持っていた扇を突きつけると瞬間、後ろから突然、誰かに抱きつかれた
    振り向くとそこにはそこには、濁った目をした慧音が強い力で僕を締め上げていた
    おまけに、大きなスキマまで開いていた。

    「だまして悪いけど、彼女の頼みでね。いっしょに幻想郷に来てもらおうわよ」
    「○○、もう絶対に逃がさないぞ。私が大事にしてあげるから、帰ろう」
    「放せ!!!!」

    僕は振りほどこうとするも、びくともしなかった
    ここでようやく、気付いた
    いままでは、すべて彼女達の陰謀だと

    「あきらめなさい。あなたじゃ慧音からは絶対に逃げられないわ」
    「帰ってから骨の髄まで愛してあげるからなぁ」

    そんな抵抗を嘲笑うように慧音は僕をスキマに引きずり込もうとする
    そんな状況に僕はこう叫ぶしかなかった


    「ちくしょう、お前達の思い通りか!!!!!!!!!!!!!!!!!」

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最終更新:2013年06月21日 12:57