・・・なんで?〇〇、なんでそんな奴と会話してるの?なんで私にも見せたことない満面の笑顔をそんな奴に向けてるの?
なんで?なんで?なんで?ねぇ、〇〇なんで?
〇〇が私を捨てた?ありえない!ありえない!ありえない!ありえない!ありえない!ありえない!ありえな・・・・・・
・・・そっか、〇〇はあいつに洗脳させられちゃったんだ。そうだよ、そうじゃなきゃ〇〇が私以外と話すなんて、ましては笑いかけるなんてありえない!
〇〇…待っててね。すぐにその雌豚を排除するから。
「いやー、長々とお話いただいてすいませんでした」
「いえ、こちらも凄く楽しかったですよ。文さんて聞き上手なんですね、思わず根掘り葉掘り話しちゃいましたよ」
「伊達に何百年もこの職業をやってませんからね!あぁ、もちろんプライベート情報は漏えいしませんので安心してくださいね。それと・・・あんまり褒めちゃうと女の子はその気になっちゃいますよ?」
「・・・・・・・・・?」
「おおっと、あまり気にしないで下さいませ。では、これにて私は帰ろうと思います。文々。新聞が出来上がりましたら、ばら撒きながら真っ先にここに来ますよ」
「ば、ばら撒きながらですか?・・・わかりました。お気をつけて帰ってください」
お気づかいどうも、といいながら文さんは出て行った。・・・長く話し込んだな。でも、妹紅はまだ来てない・・・。
ふんふんふふ~ん♪と鼻歌を歌いながら永遠亭の敷地を後にする。
(今日はおいしいお話が手に入りましたね~。早速帰って原稿にしないと・・・)
・・・刹那、後方から豪炎が放たれた。
「っつ!?」
即座に前方上空に回避を試みる。しかし、幻想郷最速といえど背後からの奇襲・特大サイズの炎から完全に逃げ切ることが出来なかった。
黒羽が瞬く間に焼かれた。
「きゃあああああああああああああ!!!!!!」
羽が焼かれ、飛ぶすべを失った文は5m程の高さから大地に激突した。
「かっっっはぁっ!」
羽が焼かれたことと、地面に叩きつけられた痛みで悶絶する。
すると、視界に足が映る。・・・瞬間に腹を蹴り上げられ、軽く宙を舞う。
「竜巻でも起こされると面倒だからね。この腕も・・・」
両腕の肩から先を焼き尽くされる。
「ああああぁあぁぁあああぁああああああああああああ!!!!!!!!」
「うるさい、黙れ」
踵が腹にめり込む。ぐっ、と無言になる。
「さて、なんであんたがこんなことになったかわかってる?」
「あ・・な・・・・・は・・・も・・こ・・・」
「あぁ、やっぱりいいや。〇〇に早く会いたいからすぐ済ませちゃおう」
!?〇〇さん?いったいどういうこと・・・・・・
「じゃあね、泥棒猫。あの世で私の〇〇に手を出したことを悔いな。あぁ大丈夫、心配しなくても〇〇はそっちに行かせないから。もう会おうなんて考えない方がいいよ」
ゴォオオオオオオ!と音を立て竹林道中で火柱が上がった・・・。
さて、雌豚の処理は済んだし〇〇に会いに行こう。・・・一回は焼き鳥にして〇〇に食べてもらおうと思ったけど、汚ったない鶏肉なんか食べてお腹を壊してほしくないしね。・・・やっぱり、とっておきを食べてほしいし・・・クスッ・・・。
少し時間かかっちゃったけど、待ってて〇〇♪
最終更新:2013年06月23日 11:21