ハハッ、じゃあ早速〇〇のところに行かなくちゃ・・・・・・

「誰だっ!!!!!」

バッ、と背後の竹林に振り返り叫ぶ。

「ひっ!」

タッタッタッタッ・・・走り去る音が聞こえる。
・・・今の声、永遠亭の小ウサギ・・・てゐか?くそっ、今の状況を見られていたんだとしたら・・・・・・。
妹紅は即座に走り出した。



「永琳様!永琳様!大変大変!」

永遠亭に到着したてゐが大声で薬師の名前を呼ぶ。
すると、部屋の扉が開き永琳が出てくる。

「どうしたの、てゐ?やっと五月蝿い鴉天狗が帰ったと思ったのに」
「その天狗が!・・・(少女説明中)・・・」

てゐは目撃した事実をそのまま説明する。すると、

「ちょっと待って、『そっちに行かせない』って言ったのね?」
「は、はい。確かに言ってました!」
「・・・マズイわね、禁忌を犯すつもりだわ。・・・てゐ!」
「!?はい、なんでしょう?」
「私は〇〇のところに一足先に行くわ。あなたは輝夜を連れて来てちょうだい」
「わかりました!」

タッタッタッ、と駆けていく。

(さて、さっさと事態を収拾させないとね・・・)
弓を手に病室に急ぐ。



マズイ・・・てゐがアレを見たとなると、永琳と衝突する可能性が高い・・・速く、速く!

病室に着き、勢い良く扉を開く。

「〇〇っ!」

そこには・・・声に反応した〇〇がいた。・・・よかった、まだ永遠亭勢は来てない。

「妹紅っ!?あのままどこに行ってたんだ?心配し・・・・・・」

・・・?なぜか〇〇は言葉に詰まり、俯いてしまった。
・・・もしかして!?永琳に何か盛られたのかもしれない!?きっとそうだ、そうじゃないと優しい〇〇が私のことを心配してくれないはずがない!
こうなったら慎重に行くつもりだったが、もう手段は択べない。
私は〇〇に近づき、お姫様抱っこををする。・・・あぁ、〇〇の匂いがする。〇〇の体温を感じる。〇〇が私を一心に見てる・・・。
・・・まだだ、まだ〇〇と愛し合うには邪魔者が居る、排除しなくちゃ。でも・・・まずは〇〇に蓬莱人になってもらわなくちゃ・・・。

「!?妹紅!何してるんだよ!?」

〇〇が戸惑った声をあげる。ふふ、かわいいんだから。

「心配しないで〇〇。すぐに私と永久に居られるようになるからね♪」」
「なっ!?」
「心配しないで、すぐに私の家に・・・」

バンッ!と音を立てて、突如扉が突き破られる。

「そこまでよ!妹紅止まりなさい!」

永琳が入って来た・・・最悪のタイミングだ。

「〇〇!頭守って!」

正面の窓を突き破り、外に飛び出した。

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最終更新:2013年06月23日 11:24