ん・・・んん、なんか腹に重たいものが・・・。
パッと瞼を開く・・・あぁ、そうだ。萃香が上に乗ってたんだっけ。
「見た目より重・・・ぐはぁ!」
いきなり頭突きをくらった・・・なぜだ。
「〇〇ぅ、女の子に重いって言っちゃいけないんだよぅ」
「萃香・・・それについては謝ろう、すまん。だが、これは言わせろ。起きてるならなぜ退かん?」
「ん~、温かいから♪」
いや、理由になってないだろ。それ。まぁ・・・いいか。
「とりあえず・・・今何時?」
「え~っとね、太陽が顔を見せたあたりじゃない?」
「じゃない・・・って、曖昧なんだなぁ」
「幻想郷のみんなは時間とかあんまり気にしないからね。急いだって良い事ないでしょ?」
「・・・場合によるな」
「じゃあ、今は?忙しい?」
う~ん、今は帰りたいって願望が強いけど・・・ぶっちゃけそんなでもないかな。あっちに帰っても何かが待ってるわけでもないし。
少しくらいこっちを観光しても・・・。
「いや、全然そうでもなかった。というか、出来ればこっちの世界を観光してみたいもんだな」
「本当!?嘘じゃない!?嘘じゃないよね!」
「え・・・してみたいだけで、するとは一言も・・・」
「鬼に嘘ついちゃいけないんだからね!お~い霊夢ぅ!やっぱりまだ帰らないってさ~!」
萃香は巫女さんを起こしに行ってしまった。
ちょっおま、俺の話聞けよ。・・・はぁ、鬼ってみんな強引なのか?まぁ、期間は言ってないし、帰りたくなったら満足したって言えばいいだろう。・・・うん、嘘はついてないな。
・・・さて、霊夢って子に迷惑掛けても嫌だし、俺も行くか。
「お~い!萃香起きてからでも・・・」
「ああああぁああぁあああぁ!うるっさいわ!ボケェェェェェ!!!!!昨日の宴会でこちとら頭ガンガンしてんのよ!!!」
「あぁ、手遅れだったか・・・(ここの神社って宴会もするのか。なんか・・・こう・・・色々と違うな。というかあの子、キレたらやばい部類か・・・)」
こうして、俺は鬼と約束をした。
はい、第三話終了です。いやぁ、正直失踪するか悩んじゃいましたよ。あはは、打たれ弱いって駄目ですね。
あぁ、前置きが長い・・・早く本編行きたいのに・・・。やっぱり、〇〇が既に幻想郷に迷い込んでいた設定の方がやり易そうですね。機会があればそっちでもやってみますね。
第四話は明日書き込む予定ですので、よろしくお願いします。
最終更新:2013年07月02日 08:41