ロダにお燐のSSが少ないので、お燐のゆるいヤンデレな短編を書いてみる
1
「ねえ……お燐。
僕はまだ生きてるんだけど?」
「ん!?
これはうっかりしていたよ。
何度呼んでも起きないから、てっきり死んでるのかとばかり……」
「家の布団の中で寝てたのに死んでるわけないじゃん!?
これただの人攫いだよ!!
しかも今回で四度目だよ!!」
「ごめんね、お兄さん。
気持ちは分かるけど、この辺で声を上げると妖怪とか怨霊とかが寄ってくるから、あまり叫ばない方がいいよ?」
「うっ………」
「ま、ほら。
せっかく地底に来たんだし、
さとり様やお空に挨拶して来よう?
いつもみたいにあたいの部屋で寝泊まりもさせてあげるから……ね?」
2
「……ねえ、お燐」
「どうしたの、お兄さん?」
「
地霊殿に行くんだよね?
……なんで、さっきから同じ道をぐるぐる回ってるの?」
「そりゃあ、あたいがお兄さんを運びたいからさ」
「……こんな瘴気の濃い場所に長いこと居たら、僕、死んじゃうんだけど……」
「ふふふ……大丈夫、その時は死体になったお兄さんをしかるべき場所に運んであげるよ♪」
「……」
「冗談冗談!!
泣かないで、ね? お兄さんならあたいの妖気で守ってるからさ!!」
3
「……ねえ、お燐」
「なんだい、お兄さん?
せっかくの裸の女の子を前に怖くなっちゃったかい?」
「そのセリフは、僕をベットの上に縛り上げておいて言うことじゃないんだけど……
お燐の後ろに、さとりさんが……」
「え?」
「お燐。
客人を主人である私に通さないで、自分の部屋に連れ込むなんていい度胸してるわね?」
(……よかった、僕もこれでようやく家に帰れる……)
「罰として、私も混ぜなさい」
「「えっ?」」
最終更新:2013年09月16日 02:16