○「で、椛さんや、私の家で何を家捜ししてるのかね?」
椛「そこのちゃぶ台につまれてるものについて説明してもらいに。」
ああ、着せ替えドールか。
○「幻想郷にこういう服が似合う理想の女性が居なくてね?
いや、居るんだけど頼んでも着てくれないだろうし。無縁塚で拾ってきたんだけど。」
椛「本当に着せ替えるだけで楽しんでたのかな?」
○「んーおにいさんにパンツ見せて、とか、この中身は何かなー?とか素で
言ったりして遊んでましたけど。」
椛「こんな可愛いのが近くに居る身分で人形に現を抜かすとはいい度胸だ。
私がどれだけその行為に歯噛みしてその人形を切り刻みたかったか・・・。」
○「だって君どこに行っても千里眼で見られてるんだもん。町の人とも話せないのは
困るよ。」
椛「私が居て不満なの?」
○「あの、椛さんや、告白も何もなしに人の生活覗き見るのは偵察じゃなくて
監視と言うんだけd」
椛「うるさい!ならば今告白してやるよ!この刀の錆になるか、私を添い遂げるか
どっちか選んで!」
○「それ告白って言わない。脅迫。」
椛「人の思い切った告白を脅迫の言葉で踏みにじるなんて最低だ!」
私はマジギレした椛に膾にされかけながら何とかほかの天狗たちに助けてもらい
事なきを得た。しばらくは椛は謹慎で外に出られないらしい。
「しばらくは静かに人形で遊んでようそうしよう。」
しかし、○○は忘れていた。もう一人、彼を付けねらう影を。
「…留守の間に細工は終わったし、後はあの人形達の目を見るたびに
彼の中に、私への想いが蓄積されていく…。やはり男心はじんわりと
侵していかなきゃね。」
帰路、一人ほくそ笑む金髪の人形遣いはルビーと花束で告白しに来る
○○の姿を夢想して夢見る瞳になっていた。
最終更新:2013年09月16日 17:42