「いるかあ!?森近霖之助ぇ!!」
妹紅は、香霖堂の門前に立ったが。今の妹紅が、丁寧に戸を叩いたり声をかけたりなど。するはずがなかった。
怒声と共に、扉を蹴り破るけたたましい轟音。それが今の妹紅が出す事が出来る、入室の挨拶だった。

さすがに、怒声と扉が蹴り破られる轟音が合わさっては。かの森近霖之助でも、ビクリと体を跳ね上げて驚くくらいの動作はした。
しかし、それだけだった。それ以上の動揺は、森近霖之助が見せる事は無かった。
「やぁ、藤原妹紅……相変わらず乱暴だねぇ。日中はずっと開けてるから。普通に入ればいいのに」
霖之助は妹紅の顔を見た瞬間、にんまりと笑った。
そしてまた霖之助は、いつもの怖いぐらいに爽やかな笑顔をその顔面に張り付かせてきたのであった。

こういう顔が、自分を待っている。香霖堂に押し入る前から、そんな事は分かってはいたが。
分かってはいても、妹紅の背筋に寒気が走る。
この種の笑顔は、霖之助以外では見た事がないからだ。確かに、輝夜だってよく笑う。
特に、妹紅と死闘を演じる時など。殊の外、楽しそうに笑ってくるが……霖之助のそれは、明らかに異質だった。



霖之助の手には、新聞紙が広げられていた。にこやかで爽やかな表情に似合った、丁寧な動作で持っていた新聞紙を綺麗に折り畳んでいた。
妹紅の突然の来襲だと言うのに……霖之助が見せる立ち居振る舞いは、相変わらずいつもと変わらぬ穏やかさだった。

扉だって滅茶苦茶に壊されているはずなのに……あるいは、壊されることを予測してたからなのか。
とにかく、霖之助は妹紅の突然の。そして扉を蹴り破ると言う、無礼極まりない入室の仕方には全く意にも介さず。
ニコニコと、いつでも、どこでも、誰に対しても見せる。あの笑顔で……しかも、いつもよりも嬉しそうな雰囲気すら感じさせながら。
霖之助は、妹紅の対応をしていた。

「今、天狗の新聞を読んでいた所なんだ。今日の新聞は、何処のも面白いよ。読む?」
霖之助は相変わらず、場の空気に全くそぐわない。大層にこやかな雰囲気をかもし出し続けて、妹紅に自分が持っていた新聞を差し出した。

基本的に妹紅は、天狗の新聞など。囲炉裏の焚き付けに使える程度の価値観しか見出していない。
「いらん!!」
当然の事ながら、妹紅は霖之助から差し出された新聞紙を。怒声を散らしながら、乱暴に払いのけるのであった。

「あらあら……」
折り畳まれていたせいで、払いのけられた新聞紙は景気よく部屋の端まですっ飛んで行った。
しかし、それでも霖之助は怒らなかった。むしろ、嬉しそうな気配すら漂っていた。
多分、これは霖之助にとって想像の範囲内なのだろう。

「お前、遊んでるのか!?」
「そう見える?」
「見えるね」

「そうか、それは残念だ……」などと、しょんぼりとした態度を霖之助は妹紅に見せていた。
相変わらず、この演技の上手さに関しては。妹紅も舌を巻くしかなかった。
頭では、はっきりと。今目の前でしょんぼりとした様子を見せている森近霖之助が、腹の底では全く別の事を考えていると。
どんな事があろうとも、はっきりと。こいつの腹の中身は真っ黒だと断言できるのに。
目の前で演じられている、しょんぼりとした姿が。余りにも道に入り過ぎていて。とにかく、気持ちが悪いのだ。

強烈な違和感が、妹紅の判断能力に対して容赦なく襲いかかっていた。
判断能力が攻撃を受けているせいで。妹紅は、目の前にいる霖之助に対して。ただ、睨む以外の事が出来なくなってしまった。
他の存在ならばいざ知らず。この程度、霖之助にとっては。牽制にすらならない事ぐらい、十二分に分かっているのに。


藤原妹紅は、森近霖之助に対して。釘を刺して置かなければならないと思い、ここまでやってきたが。
果たしてその実態はどうだ。釘を刺されているのは、実際の所では妹紅の方ではないのか?
このままでは、妹紅の心中には森近霖之助に対する。嫌な思い出ばかりが蓄積される。

そうやって、霖之助に対する嫌な思い出ばかりで。記憶を一杯にしてしまったら。
いくらか時間や日数が経過したときに。霖之助が今だと言わんばかりに、本格的に動き出したとき。
今日、この時、この場で作ってしまった嫌な思い出が。必ず、妹紅にとっての足枷となってしまう。
藤原妹紅は、それが恐ろしくて堪らなかった。


その足枷のせいで、霖之助の行動を止め切る事が出来なかったら。悔やんでも悔やみきれない。
かつて、不死の秘薬である蓬莱の薬を飲んでしまった時と同じように。
その後悔はきっと、妹紅の中で未来永劫。心中をむしばみ続ける、強烈な毒牙となるだろう。
そんな事ぐらいは、容易に想像できる。



「森近霖之助!!」
とにかく、今の妹紅に。ただ黙って突っ立っている時間など、一切無いのだ。
蓬莱の薬を飲んだ時と同じような後悔は、もう二度としたくない。
そして何よりも、自分とは旧知の仲である、慧音を守らなければならない。
その二つを何度も何度も、心中で反芻させながら。妹紅は、あらん限りの気力を振り絞った。

「森近、霖之助ェ!!」
あらん限りの気力を振り絞ったお陰で。多分、入ってた来た時の一声よりも大きな声で。妹紅は霖之助に詰め寄る事が出来た
妹紅は、台を隔てた先で椅子に座ってニコニコとしている霖之助の胸倉を、思いっきり鷲掴みにした。



「うわ!?何を、暴力は良くないよ!!」
「お前はこっちの心を殴り続けている癖に!!」
しかも、霖之助自身は他者の心の奥深くに。強烈な害を与えている事を、はっきりと自覚しているのだ。
なので霖之助が叫ぶ、暴力は良くないよと言う訴えも。妹紅の耳には、酷く寒々しいものにしか聞こえなかった。

「良いか、慧音の周りで妙な事は絶対にするな!慧音には近づくんじゃない!!」
これを言わなければ、妹紅はわざわざ香霖堂に押し入った甲斐がなくなってしまう。
最も言いたい事を霖之助の間近で、精一杯の怒声で妹紅は付きつけた。


胸倉を掴んで、大声で叫びながら霖之助の顔を間近で見る。目と鼻の先程度の距離しかない物だから、表情の変化がよく分かる。
そこで、はっきりと分かった事が一つ合った。こいつはやっぱり、精神的な化け物だ。
普通、戦えるような力や立場にいない存在が。藤原妹紅程の存在に、胸倉を掴まれて凄まれでもしたら。
普通ならば、怯え切ってしまう。仮に、凄まれたりする事に対して。何か思い当たる節がまるで見つからなかったとしても。
とりあえずは、口先でも謝罪の言葉を漏らしそうな物なのに。
霖之助の表情は、そういう一般的な変化は全く見せる事がなかった。

妹紅の怒り顔が間近に突きつけられても、目も逸らそうとしないし。かと言って、怯えた表情も全く見せない。
ただただ、霖之助は妹紅の表情をつぶさに観察していた。
妹紅が何を怒鳴り散らしても、掴まれた胸倉が更に締め上げられようとも。
霖之助は眉根一つ動かさずに、藤原妹紅の顔に浮かぶ豊かな感情を。
その一片まで見極めよと線ばかりに、まじまじと見つめ続けていた。
最早、演じる事が必要ないとでも思っているのか。あの爽やかな表情に、優しくて柔らかな微笑を携えながら。



霖之助は、胸倉を掴まれているというのに。決して衰える事のない、優しげな表情。
「……何をそんなに笑っているんだ!?」
また妹紅の背筋に、一本の悪寒が走ったのが分かったが。妹紅はその悪寒に負けじと、必死で声を張り上げる。

「とても素晴らしいよ、藤原妹紅」
「何がだ!?」
妹紅は少しばかり、焦っていた。
怒り顔で凄むだけなら。蛙の面に小便をかけたような、そんな表情を霖之助がしていても。身体的には苦しくないのだから、分からないでもない。
なぜならこいつは。精神的な意味では、自分以上の化け物なのだから。

しかし、今霖之助は妹紅から凄まれるだけでなく。胸倉を思いっきり掴まれて、締め上げられる格好となっているのだ。
苦しいはずだ、なのに……霖之助の表情に変化はまるで見られない。

不死の存在、蓬莱人である妹紅でも。身体的な痛みや苦しみは、ただの人間と同じように感じる。
いつかの死闘で、輝夜から首を思いっきり両手で絞められた時も。そのお返しに、輝夜に対して同じことをした時も。
その両方で、妹紅も輝夜も息が出来なくて。自分の首に回った二つの手を必死で払いのけようともんどりうったのに。
あれほどじゃないにしても、今の霖之助は平時に比べれば大分苦しいはずなのに。
しかも霖之助は、妹紅や輝夜ほど強くないのに。妹紅や輝夜のように、不死ではないのに。
その顔には、全く恐怖感と言う物が浮かんで来なかったのである。



「藤原妹紅。僕はとても、君が素晴らしい人物だと思っているよ。だって、君は自分以外の存在の為に、そんなにも怒れるんだから」
今の霖之助は、胸倉を掴まれているから。多少は声の通りはおかしかったが。
それ以外は、いつもと何も変わっていなかった。


「お前、怖くないのか?」
「何が?」
霖之助は何事かを、妹紅に朗々と喋っていたが。相手をする気にはならなかったし、相手にすべきではないとも思っていた。
だから、訳の分からない戯言は完全に無視して。なぜ怖くないのかと、胸倉を更に締め上げて質問するのだが。
「僕は、君の事を怖いなんて思った事は、一度もないよ?勿論、今この瞬間だってそうさ」
しかし、どんなに締め上げようとも。霖之助には、まるで効果が無かった。




妹紅の中で、霖之助を思うようにできないと言う焦りは、段々と大きくなると共に。
そして、何をやっても態度を変えない霖之助に対して感じる、焦りの副産物として。恐怖心とやらも、少しずつ芽吹き始めてきた。
「今のこの状況で、お前は何でいつも通りなんだ!?」
「私が少し力を出せば、お前は消し炭にもなるし。その首をポッキリと折ってしまう事も出来るんだぞ!?」
妹紅は、霖之助に対して死の恐怖を植え付けようとするが。
「ははは。何だ、そんな事?」不死の力を持たない筈の霖之助は、妹紅の脅し文句に対して。“そんな事”などと言って笑い飛ばしてしまった。
「何で笑える!?」
ほんの少し、泣きそうだった。噂には聞いていたが、森近霖之助の余りの底しれなさに。不死であるはずの妹紅が飲まれかけていた。


「お前は、何で怖くないなんて思えるんだ!!」
そう言って、更にまた胸倉を締め上げるが。やっぱり、霖之助は笑っていた。
しかもその笑みは、ニヨニヨやニヤニヤと言った。他者を馬鹿にするような笑みなどではなく。
とても楽しそうな、ニコニコ顔だった。
しかも、締め上げれば締め上げるほど。霖之助の顔に浮かぶニコニコ顔は、勢いを増していたのだった。
「ふふふ、あはははは。全然怖くないよ」
そして、妹紅は霖之助の言う。“怖くない”と言う言葉がただの強がりだと切り捨てる事が出来なかった。
まかり間違っても死ぬ事の無い藤原妹紅が。ちょっと間違っただけで、簡単に死んでしまう森近霖之助に。
はっきりと、恐怖を抱いてしまっていた。



霖之助が妹紅に胸倉を締め上げられてから。肉体的、いわゆる物理的な部分では、終始妹紅が圧倒しっぱなしだったが。
妹紅が霖之助を傷つければ傷つけるほど。霖之助は、妹紅の心中を蝕み続けた。
「答えろ!何で、お前は怖くないんだ!?なんでお前は、まだ笑えるんだ!?」
妹紅の声は、最初に香霖堂の扉を蹴破った時から、大きいままだったが。
今の声と、押し入った時の声では。内包している感情が、まるで違った。

押し入った時の声は、憤りを込めた怒声だったが。今の声は……
「笑うなぁ!!その気持ちの悪い笑顔を、これ以上私に見せるなあ!!」
悲痛な感情が込められた、泣き叫ぶ声。そう表現した方が的確だった。


「だってさ……僕は確信しているんだもの」
胸倉を掴んで、ブンブンと揺さぶり続けて。ようやく霖之助は、妹紅の質問に答える気になったようだ。
しかし、妹紅の言う。あの気持ち悪い笑顔は健在だったから。怖くなって答える気になったのではなく。
ただ単に、そろそろ苦しくなってきたからと言う。そういう単純な理由でしかないのは……明白だった。


「何をだ……森近霖之助。お前は、何を確信しているんだ?」
「ふふふ……それはね」
そうやって恐る恐る問いかける妹紅に向かって。また霖之助は、優しく微笑んだ……霖之助にはまだ、そんな余裕があった。
その底しれなさと、不気味に優しい顔に。妹紅は思わず「ヒッ!?」と短く悲鳴を上げて。
掴んでいた霖之助の胸ぐらを離して、何歩か後ずさってしまった。

急に手を離されたものだから。支えを失った霖之助は、もちろん地面に叩き付けられてしまった。
「いたた……有難う藤原妹紅。手を離してくれて」
満足な受け身を取れなかったはずだから。かなり痛いはずなのに、やっぱり霖之助は笑みを浮かべていたし。
さきほどまで、自分の事を乱暴に扱っていた藤原妹紅に対して。あろう事か、お礼を言っているのだった。
妹紅は、更に後ずさって。ブルブルと、顔を横に振って。理解できないと言うような感情をはっきりと示していた。


「ああ、そうだ。質問に答えなきゃね……何に確信しているか、だったね」
パンパンと、衣服に付いた埃を掃いながら。
さきほどまで、胸倉を締め上げられていたとは思えない柔らかい物腰で、霖之助は口を開いた。


「僕はだね、藤原妹紅……君が僕を殺さないとはっきりと確信しているから。全然怖く無かったんだよ」
そう答える霖之助の顔は。今日一番の、爽やかな笑顔だった。
「何故だ!?なぜそう思えるんだ!!あの状況で!!」
「だってさ、君が僕を殺しに来たつもりなら。最初から香霖堂を燃やしてしまえば良いじゃないか」
もう場の勢いと言うのは、完全に霖之助が握ってしまっていた。藤原妹紅の方が、ずっと強かったのに。


「新聞を読んでるから、君が蓬莱山輝夜と殺し合いをしている事は良く知っているよ」
「もしも、君が。蓬莱山輝夜以外を殺しに来たとするなら。彼女との死闘と同じようなやり方で行くと思うんだ」
「仮に、僕から何事かを聞き出した後に始末するにしてもだよ。香霖堂はもっと滅茶苦茶にすると思うんだ」
「それをしないって事は、君は僕を殺す気が無かった。それに君はさ、鬱憤晴らして店を滅茶苦茶にはしないよ」


朗々と、霖之助は自らの推理を喋っていたが。その途上で、一呼吸間を置いて。
それから、霖之助は妹紅の方向にしっかりと向き直って。
「だって君は、とっても優しくて礼儀の良い子だから」
弾けんばかりの笑顔で、妹紅への高評価を与えた。


優しいだとか、礼儀正しいだとかは。輝夜にも言われた経験がある。
しかしあれは、安い挑発だとすぐに分かる。
慇懃無礼にほめ殺して、相手をイライラさせる、よくある手段。
その証拠に、輝夜の顔だって。ニヨニヨニヤニヤと。天狗に負けず劣らずの嫌らしい笑い方だった。


だから。輝夜に褒められても、怖くは無い。心にも無い言葉だと明らかに分かってるから、少しイラッとする程度だ。
そう……霖之助の言葉だって。心にも無い言葉のはずなのだ。
でも、霖之助の場合は輝夜と違って…………
その笑顔が、本当に爽やかだから。怖くて仕方がないのだ。




「嘘をつくなああ!!」
ブルブルと震えながらも、妹紅は寸での所で。香霖堂から逃げ出す事だけは防ぐ事が出来た。
しかし、ただ逃げ出さなかっただけで。反撃できるかどうかは、果てしなく怪しいが。

「嘘じゃあないよ、藤原妹紅。今日君が、ここに来たのだって。上白沢慧音の為なんでしょう?」
「そうだ!それ以外に、何がある!!」
「だよねぇ……本当に君は優しいよ。あんなクソみたいな人里に未だに住んでいる事を考えたら、心が痛くなるよ」
上白沢慧音。この名前を霖之助が出した途端、妹紅の態度がおかしくなってしまった。
ギリギリと、奥歯を鳴らしたり。拳をギュッと握り過ぎて、手の平に爪が食い込んで血が滲んでしまったり。

「本当……今頃人里の連中は……上白沢慧音の事を何て言っているだろうね?」
「気にはなるさ……きっと、酷い言い草だってのは分かってる。だけどな!」
場の空気が、多少落ち着いたお陰で。妹紅は、自分が何をしに来たのか思い出す事が出来た。
「慧音の事を気にする役目は。どう考えても、お前じゃない!!」
「そうだね。よく分かるよ……だから、藤原妹紅。君がやればいい」






「ねぇ……藤原妹紅。ハンプティダンプティはもう落っこちてしまったと思うんだ」
「上白沢慧音の為になる事…………したくない?」
今までの笑顔が何処に行ったのか。霖之助はたった一呼吸程度の間で、真剣な面持ちに移り変わってしまった。
「…………話してみろ。お前、何を企んでいる」
藤原妹紅は、自分が悪魔と取引をしようとしているのは。十二分に分かっていた。
「人里からの評価は、地に落ちるよ?」
「はっ……むしろまだ地に落ちてなかったのかよ?とっくに地底に突っ込んでると思ってたよ」


森近霖之助の話を聞く。それは、決して少なくはない物を捨て去ることに他ならない。
でも妹紅には、捨てる物が殆ど無かった。あったとしても、それは上白沢慧音との仲ぐらいの物だった。
だから……森近霖之助と言う悪魔とも、会話が出来たし。
何より、こいつの口から慧音の事が飛び出しているのに。問い質さないで帰ろうと言う気になれなかった。
「聞くと言っているんだ。だから話せ、森近霖之助。てめぇの企み、知っておいて損は無い。何かあったら、全力で潰してやる」
「大丈夫だよ。やるやらないの選択権は、君と上白沢慧音にある」


しかし捨てる物がないと言うのは、それは諸刃の剣だった……何でもできる代わりに、行動に対する心理的な壁が低くなってしまう。
その結果、行動を起こしたその後の事を。どんな影響があるかと言う部分を、考える気が無くなってしまうのだ。
ましてや、藤原妹紅は不死。どんなに酷くなっても、最終的にはそれを覚えている物が妹紅を除いてしまったら。
いたとしても精々が、自分と同じ蓬莱人の仇敵、蓬莱山輝夜と。その従者、八意永琳だけなのだから。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2013年10月23日 03:05