というわけで、スレタイ『守らせて』より、八雲家いきます

(○○は退魔師見習いのショタっ子)




やっほー、○○! マヨヒガにようこそ!
私に会いに来てくれたんだね!

え? 道に迷ってたらたどり着いただけだって? そんなの関係ないよ!
マヨヒガに来たからには家に帰さないから!

それに、私はあの時調伏された時の恨みを一片たりとも忘れてないよ!
ここで会ったが十年目、いざ!!


※妖怪(が)調伏中……※


言い忘れてたけど、ついさっき藍しゃまがマヨヒガに来てくれたから、
私は今憑きたてのほやほやだよ?
今の○○じゃ手も足も出ないから。

言うの遅いって? ごめんね?

でも、負けは負けだよ。
○○は私の晩御飯決定だね!

さあ、縛っちゃうよ~♪


※※※※※※


えへへ……やっと捕まえた。
私の、初恋の人……。
よわっちい癖に退魔師なんか目指しちゃって……

妖怪なのに、人間が好きになるなんて、いけないのに……
……
このままずっとマヨヒガに閉じ込めておきたいな……!
いっそのこと食べてしまいたいな……!

……あれ? 藍しゃま?
どうされたんですか急に?

え? 私と○○を紫しゃまのお屋敷に!?
いいんですか……!?

お前が○○か。
私の可愛い式神を調伏したという……

……なに、喰ったりはしないさ。
先に喧嘩を吹っかけたのは橙だからな。

だが、タダでは家に帰さない。
お前には、目も当てられない状態になってもらおう。


※着せ替え中※


ふふっ……ははははは!!

良く似合ってるじゃないか!
紅魔館のメイド服姿がな!
丹念に化粧した甲斐があったものだ!

よし、喰われたくなかったら、しばらくはその格好で私と共に紫様に仕えるんだ。
いいな?


※※※※※※


……さすがに前世の事を思い出せと言っても無理があるか。
……だが、私はあの時以来忘れてない。

ウン百年前、私と紫様が何度も誘ったのに人間としての生を捨てず、
たった一発の流れ弾によって呆気無く死んだあの愚か者が、今私の目の前に居る。

……人間は脆いからな。
今度こそ、あの手この手で誘い、その身を魔に堕としてやろう。
そして今度こそ、私とともに身が亡ぶまで紫様に尽くしてもらおう。

ふふっ♪ 橙にも協力してもらわないとな……♪

あら、貴方が新しい給仕?
違う? 捕まっただけ?

まあいいわ。
ちょうど新しい給仕を探そうと思ってたところなの。

折角だし、10年ほど私達に従ってもらえないかしら?

10年は長過ぎる?
私達からしてみれば10年なんてあっという間よ。

私みたいに妖怪になってみる?
そうすれば10年なんてあっという間よ?

あら、とっても嫌そうね………
妖怪が嫌なら幽霊になってみる? 亡霊になってみる?

……ま、いいわ。
10年は冗談よ。 10日でいいわ。

でも、中途半端な働きを見せようものなら、私たちの晩御飯だからね?


※※※※※※


……私としたことが、藍から言われるまで全く気付かなかったわ。
死んですぐに私から逃げるように黄泉へと向かったあの愚か者が、どうして今さら現れたのかしら?

……まあ、いいわ。

2度同じ間違いを繰り返さないように、今すぐにでもその身を妖に変化させたいところだけど、この幻想郷でそれは難しそうね。
五月蠅い子が居るもの。
霊夢とか、霊夢とか。 あと霊夢とかね。

でも、まあ……
無理強いせずに、本人の意思さえ尊重すれば、あの子も干渉してきたりはしないでしょう……

……そう、本人の意思さえ……ね……。






んん? 誰だぁ、お前は?
紫はいつの間にメイドなんか雇ったんだ?

私?
私は鬼の伊吹萃香。
ま、ここのお屋敷の主のお友達だよ。

ああ、どこかで見たことあると思ったら、あの時の退魔師見習いか。
なんで紫の屋敷でメイドなんかやってるんだ?

ほうほう、勝負に負けて捕まった、と。
はっはっは! そりゃぁ仕方ないな!! 頑張って給仕しな!!

……そういや、お前は聞いたかい?
お前の家の近くで、妖怪の元から逃げ出した食糧の人間が通り魔騒ぎを起こしたんだとさ。

誰が刺されたのかは知らないけど……2人が死んだらしい。
まさかとは思うけど、お前の両親じゃないだろうな……?

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最終更新:2014年07月08日 15:53