人里で酷い目に遭ってボロボロの○○に対して、優しく病んでくれる紅魔館組を想像する

ただ、レミリアは余程のことがないと食糧である弱い人間に優しくしたり甘やかしたりしないと思うので、
ここは『恩人の遺児』という設定で。

美鈴、咲夜、パチュリーとは好感度マックス。




美鈴---

あ、○○君じゃないですか。
今日も執事のお仕事ご苦労様ですね。

あら、お菓子を持ってきてくれたんですか?
ありがとうございます!

えへへ……これ、○○君の手作りですよね?
何で分かったのかって? ○○君の匂いがするからですよ♪

おっと……お客さんのようですね。
しかも招かれざるお客のようです。
ささ、目に毒ですから○○君は館に戻っててくださいね。

あ、そうだ。
ちょっと汗を拭きたいので、○○君のハンカチを貸してください。

……ああ、○○君の匂いが染みついてる……
んー、幸せ……

――

こんにちは。
お嬢様が寝静まる朝っぱらの紅魔館に何か御用ですか?

妖怪に追われててたどり着いた、ですか?
あらあら、それはお気の毒。
ささ、どうぞ中へ。 貴方を歓迎しますよ。

え? 怖いから入りたくない?
失礼ですね、吸血鬼と妖怪の間で結んだ盟約を忘れましたか?

……それでも吸血鬼は怖いから嫌だと?
ふぅん…… そういって□□さんや、その息子の○○君すらも、皆で寄って集って除け者にしたんですね?
吸血鬼に味方した人間だって。

あらあら、人里の外では随分腰が低いんですね?
○○君から聞きましたよ?
人里では随分鼻が高く、皆の目の前で無抵抗の□□さんを一方的に殴りつけた、と。

……逃がしません。
殺された□□さんの分、残された○○君の分……たっぷり苦しませてあげましょう。

盟約? ああ、そんなものもありましたね。
でも、貴方は人里へ帰ることが出来ず吸血鬼に襲われたことを口外出来ないので、問題になることはありえませんよ?

まずは逃げられないように、足の骨を折っておきます。
おっと、○○君に気付かれないように喉も潰しておきますね。


咲夜---

○○?
丁度良いところに来たわね。
新作の紅茶を作ったんだけど、飲んでくれないかしら?

あらあら、盛大に吹き出す事ないじゃない。
はい、これ布巾。 これで拭いて?

何を入れたのかって?
このわた(ナマコの内臓の塩辛)だけど……
ああ、ごめんなさい。 怒らないで、ね?
お嬢様がこの前の宴会で大層気に入ってたから、きっと大丈夫だって思ったの。

ほら、お口直しに、私のお手製のお菓子をあげるから……

ふふっ♪
なんだかんだ言っても、私のお菓子目当てで新作の紅茶を飲んでくれるのね♪

あら、やだ。
そろそろお時間だわ。 私は用事があるから失礼するわね。

――

……貴方が、○○のお父さんを殺したのね?

殺してない? 事故?
ふうん……まあいいわ。
お嬢様を敵に回した貴方の言う事なんかどうせ信用しないから。

そうそう、私はお嬢様から素敵なプレゼントを頂いたのよ?

『一人一回、貴方を痛みつける権利』……。
パチュリー様や妹様にもこの権利が与えられているわ。
美鈴はつい先ほど使ったみたいだけどね。

なに、死にはしないわよ。
お嬢様が貴方にトドメを刺すまではね。

それまでは、私が面倒を見てあげる。
虫唾が走るけど、死なないように止血もしてあげる、お望みならご飯も作ってあげるわ。

……なんで自分がこんな目に遭うのか、ですって?

貴方はお嬢様の命の恩人を殺したのよ?
お嬢様を敵に回さない方が不自然だわ。

ぎゃあぎゃあ五月蠅いわね……
苦しい言い訳なんて聞きたくないし、そろそろ楽しませてもらおうかしら?

死なない程度に、肉を削いであげるわね。


あら? そこに居るのは誰かしら……

……○○!! 何でここに……!?





あ、お目覚めですか、○○君?

もう、やだな~~
私の目の前で貧血で倒れちゃうんですもの。

ひょっとして狙って倒れました?
ウフフ……照れちゃって、可愛い♪ (鼻をツン)

おとと……起き上がるのはまだ早いですって。
顔色がよくないですし、まだ休んでてください。

え? パチュリー様のベッドでなんて休めないって?
きゃ♪ もう~、何言ってるんですか♪
女の子のベッドで眠れるなんてそうそうありませんよ♪

う~ん、私もこのまま添い寝しちゃいたい気分ですけど、パチュリー様から呼ばれてるのでこれで失礼しますね♪

それじゃ……お休みなさい♪

――

大丈夫でしたよ、咲夜さん。
○○君には『貧血で倒れた』と刷り込んでおきました。

○○君ですか?
お香を効かせたパチュリー様のお部屋で休ませてるので、半日は目を醒ましませんよ。

あら? 嫌ですねえー、○○君はまだおちんちんの毛も生えてない子供ですよ?
手を出すような真似は致しません。

うっ……お風呂場でばったり出くわしたときに見ただけですよ。
お願いですからナイフをしまってくださいよ、ね?

……ところで、この人を痛みつける権利、私にも頂けますか?
私も□□さんには(性的な意味も含めて)お世話になりましたし、トドメを刺すようなヘマは致しませんので。

このお薬ですか?
これは、皮膚だけをドロドロに溶かしちゃうお薬です。



パチュリー---

起こさないように……そっと……
あ、起きてた。

……大丈夫? ○○?
まだ寝てていいのよ?

仕事?
ああ、貴方の仕事なら小悪魔に押し付けたわ。
問題ないわよ。 コキ使うために召喚した使い魔だもの。

……それより、○○。
気絶する直前、何があったか憶えてない?

そう、憶えてないのね。 良かった……
あ、いえ、なんでもないわ。

そういえば、レミィが貴方に会いたがっていたわよ。
早く会ってあげなさい。

……むきゅー。
布団から○○の匂いがする……。


※※※


……ええっと、『恩人の仇』を効率的に苦しめる方法は……

『眉間の間に水を一滴一滴落として眠らせないようにする』
『午前中に穴を掘れと命令して、午後にその穴を埋め戻せと命令する』
『電流の流れるティアラを頭に被せて、ドラムカンを延々と押させ続ける』

……んん……時間が掛るのは良くないわね。
レミィ達にも回さなきゃいけないし。

……何よ、その目は。

残念だったわね、貴方の行いは水晶玉できっちり視ていたわよ。
狭くて息苦しい人里の中で、皆で寄って集って□□を除け者にして、そのくせ面倒で危険な仕事ばかり押し付けて……ってね。

□□の事は良いわ。
レミィとは違って□□に個人的な恩は無いし、あいつも除け者にされる運命を知ったうえで、○○の将来を心配して人里に居座ることを選んだのだから。
私が許せないのは、□□が死んだ後、息子の○○にも同じ役目を背負わせようとしたことよ。

結局、貴方は吸血鬼に味方した□□を嫌っていたわけじゃなく、単に不満の矛先を誰かに向けたかったのでしょうね。
見てて本当に呆れたわ。
咲夜を遣わせなかったら、○○は今頃どうなっていたことやら。

……あら、素敵なものがあったわ。
『水を20リットル飲ませた後で逆さ吊りにする』ですって。

これにするわ。
小悪魔、水をたっっくさん用意して。

フラン? 彼女には内緒よ。
多分手加減とかできないし、隠し事は苦手そうだから。



レミリア---

あら、○○。
こんばんは、良い夜ね。

……寝癖が立ってるわよ。
さっきまで寝てたの?

貧血起こしてて半日寝てた……ですって?
全く、これだから人間は……

あ、でもさっきまで寝てたってことは、今日一日は私に付き合ってくれるってことで良いのよね?

ふふっ、そんな引かなくても大丈夫よ。
□□の息子であるお前に、物騒なことはさせないから……

さあ、今日はオオカミ人間ごっこよ♪

※※

こんばんは、良い夜ね。

あら? なに被害者面してるのかしら?

お前は私の愛人……いえ、私の命の恩人に手を出した。
私を敵に回したのよ。

……手を出したのは自分だけじゃない、と。
この状況でまだ命乞い? ハン、見苦しいわね。

本当はあんたに肩入れした連中を皆殺しにしてやりたいくらいだけど、あなた一人の命で勘弁してあげてるのよ。
そうじゃないと、鬼よりも怖い巫女さんがやってきて面倒なことになるからね。

……さ、そろそろ幕閉めといこうかしら。
皆が貴方を痛みつける役目を果たしてくれたようだし、貴方の顔も丁度見飽きた所だから、一想いにトドメを刺してあげる。

さようなら。
苦しみの続きは地獄で味わうといいわ。









EX---


よお、○○。 元気か?

なに、そんなに睨まなくたっていいぜ。
今日は本を借りに来たわけじゃないからな。

じゃあ何しに来たんだって?
お前に用があるんだよ。

お前に聞きたいことがある。
……お前の父ちゃん、誰に殺された?

『直接殺されたワケじゃない』だって? そんなの分かってる。

じゃあ、質問変えるぜ?

お前の父ちゃんに人里の外への開拓をさせたのは誰だ?
お前の父ちゃんに、妖怪の山にある誰も訪れない寂れた神社の修理を頼んだのは誰だ?
お前にロクな給料も払わず、夜の見張りをさせたのは誰だ?

……一人だけ、一人だけで良いんだぜ。
名前を教えてくれ。

……………………大勢加担してた内の一人くらいなら、たとえ消えたとしても○○は疑われないだろうからな。

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最終更新:2014年07月21日 14:26