最近視線を感じる事が多い。気がついたらこっちをじっと見られている気がする。
一応、人に相談したが
「気のせいだろ」
の一言で返された。
その答えは無いだろう。
まぁ、自分を襲おうとしている訳ではなさそうだが。もし、襲う気ならもう襲ってるだろう。

人間の知り合いはいるが妖怪の知り合いは片手で数える程しかいない。
「○○今暇~?」
「あいにく忙しい」
今、自分に抱きついている彼女がその数少ない知り合い“こいし”だ。
もっとも、何の妖怪で、普段どこにいるのかなどは知らない。
そもそも名字すら知らない。
こいしとは幻想入りして間もない頃に出会った。
その頃は今の様な視線は感じていなかったが…
「えー」
露骨に嫌そうだな。
「じゃあ、後で遊んでね。約束だよ」
「ああ」
これは団子でも買ってやる必要がありそうだ。

視線はただこっちを見てるだけの様だが、たまにその視線がドス黒くなる様な時がある。
特に顕著なのは女性と話している時だ。それが必要最低限であっても。
何故女性なんだ?
わからない……

仕事からの帰り道。視線は続いている。
仕事中もずっと視線は俺を見ていた。
これは博麗の巫女にでも相談した方がいいかもしれない。
山の方でもいいかもしれないが。
この、今も自分を見続ける視線のことを……


続きそうだが続かない

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最終更新:2014年10月29日 20:34