例えばこんなヤンデレ
妖々夢編
アリス・マーガトロイド
アリスと○○が出会ったのは数奇な縁である言われています。
シャンハイ!?シャンハーイシャンハイ!シャンハーイ…(きゅっ)
金糸の髪を靡かせて、人の頭程度の大きさの人形が○○に抱きました。
上海人形です。
上海人形はアリス・マーガトロイドと共生関係にある人形で普段はアリスのそばから離れません。しかし……どうやらはぐれたようです。
心細げに○○の頭にしがみつく様子はいたいけな少女と父性欲を刺激する儚さが合わさり最強に見えます。
「おっと、なんだまたはぐれたのかー」
ぐりぐりと○○の頭に頬擦りする上海をあやしながら○○はアリスとの出逢いを思い出します。
あのときもまたはぐれた上海人形をアリスのもとへと送り届けたのだったなぁ……そう回顧しながら森の中のアリス邸へと向かいます。
魔法の森は茸の群生地としてよくしられているますが同時に、危険地帯としても有名です。
しかし、恐れを知らない馬鹿な外来人はよくよく森に入り込んでは大漁の茸を取ってくることが希によくあるのです。○○もまたその一人でした。
「あら、いらしっゃい○○」
アリスです。金髪のショートカットに、恐ろしいほど整った少女から女へとなりかけの一番輝く時を謳歌する美貌。とにかくカワイイ。
「おまえなー、ちゃんと上海の面倒みてやれよなー。可哀想だろまったく」
シャンハーイ…
「いや、お前が落ち込むなよ。お前のそんな顔見てると俺まで辛えよ」
「はいはい、悪かったわよ。ちょっと材料採取をさせてたんだけどね、ごめんね上海」
シャンハーイ
そんなこんな会話をして、○○はアリス邸に泊まっていきます。
これはアリスのなかでもマーガトロイドにだけ見られる習性で、上海を疑似餌に目当ての雄を巣に連れ込むのが目的であると、専門家の間では言われています。
「おま、アリスいい加減にベッド買えよ……」
「必用ないわ。場所とりだもの」
「とはいえよう、結婚前の女が男とこうして……ってのはあんましよくねえよ」
「あんたが私を抱くっていうなら、覚悟がいるわよ。私、重い女だもの」
「いや、俺はその、お前がいいなら…………なんでもねえ!寝る!アックスしたい!」
「アックス?」
こうしてジワジワと獲物を弱らせ、ついには食べられてしまうのです。
おまけ。
「上海一緒に寝ようなー!あー、上海可愛いなー!なー!」
シャンハーイ…(きゅっ)
「(…えっ上海あなた自律を!?)」
(シャンハーイ)
最終更新:2014年10月30日 19:10