渡りし『鳥』の止まり木よ。
外伝『とある外来人のお話』
売れない物書きだったとある外来人は些細な事から幻想入り。
初めの内こそ驚いていたが、幻想郷そのものがネタの宝庫だと言う事実に気が付き目の色を変える。
妖怪達の生態や異変の粗筋など、ちょっと手を加えればそれだけでも売れると考え、戻った後の皮算用を始める。
文豪として名を馳せた自分を妄想していた所で、実際問題のステップを模索し始める。
そこで目をつけたのが鴉天狗が発刊している文文。新聞だ。
記者という立場なら多くの妖怪にも顔が効くと考え、彼は手土産片手に彼女に接近する。
手土産とは外の世界の多くの物語。
娯楽の少ない幻想郷に、知られざる名作ストーリー(ただしほぼ丸パクリ)を売り込む。
渡された物語に目を輝かせる少女。
文文。新聞専属の物書きとなった彼の仕事の日々。目新しいの物語に飛び付く幻想郷の住人達。
今までに類の無い売れ行きに涙を流して喜ぶ少女。その様子に苦笑いする彼。
しかしパクリであっても、彼の物書きとしての技術は模倣をしている内にもメキメキと上達していく。
次第に名実共に鴉天狗の相棒としての地位を確立する彼。
彼こそが自分の運命の人だと確信する天狗の少女と、
種族の違いによる差異を指摘し冗談半分にしか聞き入れない人間。
妖怪達への諸々の取材が終われば外に帰ってで再挑戦と意気込む○○と、それを聞いて目を濁らす黒羽の少女。
再度仕事の日々。ある時、少女の方から、人間が特別な力を得て活躍する類の物語はあるかと尋ねてくる。
勿論いくつもあると答えると、少女は上手くアレンジして載せてみたいと提案をしてくる。
…………後の展開は御想像にお任せします。
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おまけ とある屋敷の中にて。
??1「妹紅が番いを作ったみたいね、丁度いいわ。あんたも私の夫になりなさい。拒否権は無いから」
??2「…Σ(;゚Д゚)……え、ちょ……あ、はい」
??1「ん、よろしい。じゃぁはい、これが蓬莱の薬ね。飲んだら閨に行くわよ」
-了-
最終更新:2015年06月17日 20:52