霊夢/21スレ/195
部屋の外から入る光と鳥の鳴き声で、俺は目が覚めた。
体をゆっくり起こしてから、寝起きの目を擦りながら外を見ると、外で雀がじゃれ合っている
そんな光景を見ていると、隣の部屋から声が聞こえる
「○○~?いつまで寝てるの~。ごはんできたわよ~」…少しやる気のない声とはいえ、呼ばれたので一応行く
隣の部屋に行くと、焼き魚や味噌汁といったものを、この家の主の博麗 霊夢が食べていた
「霊夢、ごはんできたとか言って呼んでたくせに何一人で先に食ってんだよ…」
霊夢は少しだるそうに
「だってお腹空いてたんだから、しょうがないじゃない」
とか言いやがった。俺の分にまで手を出してるし
「おいおい、普通来る時まで待っているんじゃないのか?後、俺の白飯を取るな」
ったく、ただでさえ腹減ってんのに。飯の量減らしてんじゃねえ
「こーゆーのは早い者勝ちよ」
飯食うのに早いも遅いもないだろ・・・あの冥界の大食漢もいないのに。
「まあいい、飯を食おう」
そういって、俺も飯に手を付けていく
「まったく、○○のせいで朝ごはんの時間が長くなったじゃない。味噌汁冷めかけてるし」
誰のせいだ、誰の
「うるさい。いいから食うぞ」
半ばヤケクソ気味に言い、飯を食べていく
「「ごちそうさま」」
あぁ~、うまかった。特に味噌汁が良かった
「なぁ、霊夢?」
「ん?何?」
俺は何時もと変わらない態度できいた。
「里に出かk「駄目」・・・まだ最後まで言ってないんだが」
霊夢は無表情に、重い声で聞き返す
「じゃあ、○○はどうして里に行きたいの?」
「そりゃあ、甘味を食いたいし、里の様子を知りたいかr「嘘!」霊夢?」
説明しているときに、霊夢は突然、声を荒げて俺の事を責め立てて来た
「そんな事言って!○○は私に飽きたからって、私を捨てて、他の女の所に行く気なんでしょ!?」
「そんなことはないぞ?」
俺はとりあえず、なだめようとした
「嘘よ!この前宴会で、慧音にお酌し合ってたり、
魔理沙や咲夜にプレゼントおくってたでしょ!?
橙や
チルノとかと遊んでたときなんか、ニヤニヤしてたじゃない!!」
「お前なぁ・・・」
「お願い!捨てないで!私を一人にしないで・・・」
俺は、色々言いたいことがあったが、その言葉を聞いた時、言えなくなった
(今仮に『そりゃあ、お酌されたのに何もなしは駄目だろう?
それに
魔理沙や咲夜に渡したのは、毎回、神社に来たときにくれたお土産のお礼だし、
そもそも子供(の姿の奴)と遊ぶときにずっと真顔の男とか、絵的にアウトだし、怖いわ!』
なんて言ったとしてもこの様子じゃ聞かないだろうし、どうすれば・・・そうだ!)
「なあ、霊夢」
「何よ・・って」
俺は、荒ぶってた霊夢を、思いっきり抱きしめた
「な、何?こんなので許すとでも思うの?」
口では平然としているが、顔が少し赤くなって、照れているのが分かる
「別に、許してほしいからとかじゃない。ただ、霊夢に俺のことを信用してほしいんだよ
霊夢が俺をしてくれてるように、俺は霊夢を愛している。」
ああ、何か凄い恥ずかしい。きっと俺の顔は真っ赤になっているだろうな
「・・・よくそんな恥ずかしいこと言えたわね。聞いてる方も恥ずかしかったわよ?」
言うな、後悔してるんだから
「いいわよ?里に行っても。だけど、約束して」
…女性と話したら死んでとかじゃないよな?
「里では、ずっと私と手を組んでること。
私と話してるときに他の女を見ないこと。いい?」
「・・・もういい、好きにしてくれ」
俺は渋々ながらも了承すると、霊夢が上機嫌になって腕を組んできた。
「ふふふ、じゃあ行きましょうか」 「ああ」
「ああ後、万が一約束を破ったら
ゼッタイユルサナイワヨ?」
(・・・これは、買い物するだけで一苦労しそうだな)
そんなことを思いながら、俺たちは里に出かけに行った。
感想
最終更新:2019年02月09日 19:02