永遠亭の一室で掘り炬燵に座りながら、輝夜はふと○○に尋ねた。
「そういえば、最近外界では、ハーレム小説とやらが流行っていると
聞くけれど、あなたからすれば、どうなのそれ?」
○○はうんと唸ってから答える。
「あまり好きではないし、むしろどちらかといえば、ハーレムを壊して、
痛い目を見せる筋の方がが好きだった。」
「どうやって?」
「中々思い出せないけれど、てゐならどうする?」
「私なら、何人かの間を裂いて対立させるかなぁ。今まで見てきた感じから、誰か一人が強ければ反発されて、
二人が強ければそこで対立になって、それ以上の勢力がいれば、混乱になっていたから。鈴仙は?」
「幻覚でも見せれば、勝手に争うんじゃない。師匠はどうですか?」
「あら、面白いわねぇ…。そうね、嫉妬を強める薬を混ぜるのなんか、楽しそうじゃないかしら。
女が駄目なら、男の方が周りが全員敵に見えるように、疑心暗鬼になるようにすればいいし。ねぇ。」
永琳にしだれかかられた男は、苦し紛れに輝夜に目線で助けを求める。
「もう永琳たら、○○が困っているでしょう。そうね私なら、男を永遠に閉じ込めればいいわね。」
そう言って反対の男の腕を取る。すると残りの二人も詰め寄って来て、○○には広い部屋が、
急に狭く感じた。
そして四人は目配せをして一致する。
「「暫くは、停戦継続」」と。
最終更新:2016年03月29日 21:28