ねぇ、どうしてですか?
「済まない、でも何もないんだよ。」

「そんな、貴方を信じていたのに、どうして?」
「本当に君に疑われるようなことをして済まない。
でも、彼女は只の友人だよ。」

貴方が出歩く姿が烏新聞に撮られてしまって、
それで私初めて知って…。
「いや、彼女とは何も無かったんだよ。本当だよ。」

へぇ、恋文を遣り取りしていてですか?
何でしたっけ、「偶々隣の部屋に泊まっただけにしよう」でしたっけ?
「どうしてそれを!」

私、烏天狗の方に伝手がありまして。
「いや、ほんの出来心で。すまない!」

そうですか。実は彼女、妖怪に食い殺されているのを
今朝村の人が見つけまして…

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2016年05月23日 22:05