諏訪子「……」


「昔、コチがいじめられてたの知ってる?」
「いや、いじめられてた理由ってのは…うん」
「『見える』って、言ってたんだよ。おばけとか、妖怪とか…神様とか」
「そりゃ、こどもながら『嘘』だって思ってたんだけど…」

それを、○○氏が庇ったのが馴れ初めだったんだっけ?

「ん、まぁ…。それから仲良くはなったけど」
「叔母さんにさ、『これからも早苗と仲良くしてね』って…」
「今にして思えば、あれって『そういう意味』じゃなかったんだって思うんだよ」
「…友だちとしてって意味じゃなくて『見える』って方の意味」
「…」
「この前偶然見たんだよ。コチが、俺のこと話してるとこ」
「1人で」
「独り言って感じじゃなくて…誰かと。誰もいなかったけど」
「たまに、何にもない方を見てることあるし…おかしいなっては思ってたけど」
「…キライになってなんかいないよ。その…でもなんか…恐いっつうか」
「本当に『見えてる』んならまだしもさ…」
「『見えてない』んだったら…ヤバイだろ…」

拙者は『見えてる』方がヤバイと思うんだけど
え?だって…うん、そりゃ『見えてない』場合も十分恐いけどさ
『見える』ってことは『いる』ってことでしょ?
…だから、妖怪とか神様とか
『見える』ってことは、『話せる』かどうかはわからないけど…つまりコミュニケーションを取れるわけでしょ?
○○氏が仮に『見える』とするよ?相手が女湯に行って写真撮ってきてくれるって言ったら頼むでしょ?
うん、だから例えばね

『東風谷氏が『見えるもの』にお願いして、今こうして我々が話してるのを聞いてこいってお願いしてたら』

恐いかなって拙者は思うんだけど

「…………」

○○氏?

「……コチをさ、いじめていたやつら…どうなったか知ってる?」

存じないですな

「…引っ越したかどうかしないけど…いつの間にか見なくなったな…」
「……そういえば……コチんとこの神社…祟神も奉られてるって、言ってたような……」
「名前…なんだっけ…ちっちゃい時コチが言ってたけど…」

○○氏考えすぎでござるよwww例えばの話でござるよwww

「だ、だよな…いるわけないよな…妖怪とか…………神様……なんて……ましてや……祟り……なんて……」


諏訪子「………………………………」

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最終更新:2017年01月09日 22:11