ねえねえ わたしはきみを呼ぶ
けれどきみは応えない わたしの声には応えない
わたしがどれだけ傍にいようと わたしがどれだけ叫ぼうと
あなたの瞳に映らない あなたの耳にはとどかない
わたしはきみが知るより前に きみの事を知っている
きみが誰かに襲われたなら わたしは全力倍返し
きみが誰かに嫌われたなら わたしはそいつを説得し
きみが誰かに好かれたら わたしはそいつを追い払う
きみも分かっているでしょう? 人が不自然に消えるわけ
けれどきみは分からない わたしが何をしていても
わたしは無意識に動くから きみの意識に入れない
だからわたしは他人を使う きみにわたしを教える為に
きみがわたしを知ったなら きみはわたしを見てくれる
ようかいのしわざ うんそうよ
ひとに知られず こっそりと あの手この手で騒ぎを起こす
全てはあなたに知られるために
あなたのご飯も あなたの家も
あなたが生活できる理由は ぜーんぶわたしが関わるの
この当り前がそのうちいつか あなたがやったわけじゃなく
わたしがやってたという意識で ぜーんぶぜーんぶ書き変わる
その時わたしはどう見える?
昔からいた幼なじみ? それとも手厚いあなたの恋人?
はたまたもしくは…婚約済み?
最終更新:2017年01月16日 20:13