私はあなたを好いている けれどあなたに近づけない
私は危険な妖怪だから あなたに迷惑掛けてしまう
だけどあなたに近づきたい
恋人でなくても良い 友人という関係でも良いから
あなたの近くに私はいたい
けれどそれは許されない
あなたのそばに私がいたら 皆はあなたを恐れるでしょう
妖怪に操られた手先 妖怪に魅入られた存在
あなたは働き辛くなり 他人と話すことも難しくなる
私はあなたに焦がれていても あなたに迷惑掛けたくない
いや、迷惑掛からぬように 力で押さえ込むべきか?
私の力をもってすれば 評価を変えるのは容易い
しかしそれは許されない それでは何も変わらない
一時的にこそ変わっても 根本的には変わらない
私が無害な妖怪ならば こんなに力がなかったら
あなたの側にいたのかも 自分の力が恨めしい
だから私は待ってしまう 私が会いに行くのではなく
あなたがすべてを捨てて あなたがここに来る事を
万が一にでもあったなら そんなことがあったなら
私はあなたに花束を 心からの笑顔を込めて
私は贈る あなたに贈る あなたに向けた心からの贈り物
私は願う 奇跡を願う 叶わぬ願いと知りながら
最終更新:2017年01月16日 20:21