私はそう あなたを知ってる
私はあなたを知っている あなたの声を知っている
あなたが子供のころ 私はあなたと遊んでいたわ
私が演奏していると あなたは笑って歌っていたわ
あなたの声が頭に響く 私の心を揺らして響く
それはとても心地よく 私の心を振るわせる
けれどあなたはもう遠く 私のそばを離れていった
あなたの声をもう一度 あなたの姿をもう一度
私の音で彩りたい 私と共にあって欲しい
しかしそれは許されない 私の音で彩れば
あなたも あなたの恋人も 全てをみんな破壊する
私があなたを求めるほどに あなたの全てを壊してしまう
ただただ私は祝いたい けれどもそれは許されない
もしも私にこの力 この能力がなかったら
あなたを普通に祝えてたのに
だから私は考えた 祝う以外の贈り物
私の力で彼を手助け 彼の人生を幸福に
ひとたび諍い起きたなら 私の力で感情を静め
彼に絶望を贈るならば まずはあなたに絶望を
こうして私は見守った 彼の行く末を見守った
いつか彼は死んでいく 年老い彼は死んでいく
彼は死ぬまえに言い残す 見守ってくれてありがとう
それは恋人に向けたもの? それとも私に向けたもの?
ありがとうそしてさようなら あなたの音色は忘れない
最終更新:2017年01月16日 21:22