肩からドレスを引き落とされた瞬間、振り向いて彼の唇に思い切り噛みついてやった。


膝元で自分にしがみついて来る彼を、赤ん坊のようにあやしていたら、ノックが聞こえた。


笑顔で、此方へと向かってくる彼と私は同じ顔で向き合えているだろうか。

慧音

精一杯背伸びをして、私の隣で歩く彼を、どうして私の都合で悲しませることが出来ようか。

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最終更新:2017年02月06日 22:38