菫子「…先輩、なんで私みたいなのと友だちでいてくれるの」
んー?なんでそんなこと聞く?
菫子「だって…」
「…根暗だし…」
「性格…悪いし…」
「変な倶楽部立ち上げたり…」
「みんなのこといつも見下して…」
「…超能力使って、言えないようなことも、たくさん、やった…」
「ムネも…ナイシ…かわいくもないし…」
「その癖、先輩の彼女気取りで…」
「自分でも嫌になるくらい私気持ち悪い」
「でも、やめられないの。自分じゃ、ぐっと気持ちが膨れ上がると、嫌われるかもしれないって思っても、とめられない」
「いつか先輩にも嫌われるかもしれないって」
「ブクブク、膨れて押しつぶされそうなの」
「どんな、超能力使っても、抑えきれない」
「先輩いつか、きっと私のこと嫌いになる…」
『いつか』ってあれだけのことやっといてまだ嫌われてないつもりでおんのかこのコ
菫子「」
ウサミン氏ぃ
確かにウサミン氏の嫌いなトコあげたらきりが無いな
でも、それと同じ分好きなとこもあるんだよ
菫子「っ…」
いつかウサミン氏の口から俺の『嫌いなトコ』聞けたらいいな
『好きになる』ってそういうことなんじゃないのかな
菫子「…………」
確かにウサミン氏の言う『いつか』はくるかも
でも、そのいつかは今じゃない
【あぁ…この人を好きで良かった】
【身勝手で、我が儘で、自己中心的で、無神経な私の心に、染みこんでいく】
【『いつか』、もっと、もっともっと好きになれる】
【だから先輩の『嫌いなトコ』たくさんたくさんたくさんたくさん探さないと…】
最終更新:2017年06月13日 23:00