「◯◯!」
「やあ藍姉さん 買い物の帰り?」
「ああそうさ 今日のお夕飯はお前の好物の稲荷寿司に決定したぞ♪」
「本当は自分が食べたいだけだったりして…」
「ふふ、そうとも言うな ……なあ◯◯?」
「ん?」
「すまんが、先に帰っててほしい…」
「え…まあいいけど じゃあお先に行くね」
「ああ…」
「……何だ貴様は 何故私達の後ろにいる?」
「えっ…!?」
「バレるとは思わなかったのか?…何の用だ」
「…あの…わたし…◯◯くんにこれを…」
「ほう…手紙か…?ふん、予想はついた それは恋文だろう?」
「………」
「図星のようだな… なら消えてもらう」
「え?」
「言葉通りだ この世から消えてもらう」
「なんで…?貴女は何なんですか…?」
「私か?そうだな 彼の許嫁とでも言っておこうか 今はまだ姉の身だがな」
「お姉さん…?ならなんで…」
「私を姉と呼んで良いのは◯◯だけだ 貴様がその単語を口にするんじゃない…!」
「ひっ…!」
「目障りだ…!失せろ…!!」
「いやっ…!」
「ふぅ…今回はちゃんと消し炭に出来たな これなら紫様も褒めてくれる…あっ、このままでは◯◯が本当に先に帰ってしまうな 早く追いつかなければ…!」
◯◯は私の唯一無二の弟だ
◯◯は私の唯一無二の夫だ
◯◯は私だけのモノだ
私は◯◯だけのモノだ
奪う奴は許さない
壊す奴は許さない
世界が私達を引き裂くのなら
私は世界を消してやろう
最終更新:2017年02月07日 22:08