人間は愛って物があるから悩むんだって 戸惑うんだって
それって妖怪にはないのかな 妖怪には愛ってないのかな
私なりに考えて…見つかったのが この答え
「…ああ、また何か壊しちゃったんだな、こころ」
「うん、私なりに家事をやろうとして失敗しちゃって…
そのまま自分の思うままに暴れちゃった…」
「ああ、分かってるさ。
まだ、感情の抑え方とかそういうのがわからないんだもんな」
「ごめんね、大切にしてたお皿だったのに」
「いや、こころが困っているのに助けに行けなかった僕が悪い。
こころは悪くないよ」
○○は決して悪くない 悪いのは全部私のせい
愛っていうのはよく分からない けれど○○の大事なものに私が1番になっていて欲しい
私が○○の1番になりたい それっていわゆる愛なのかな
人が人を大事にすることを愛と呼ぶらしい それは妖怪と人間でも成立するのだろうか
前例が無いのならば やってみたほうが良いのだろう
ちょうど私の近くには 私に相応しい男がいる
「なあ○○、私はこんな存在になってから人間らしさを失ってしまった気がするんだ」
「そうなんですか慧音さん? 僕にとっては外の世界の女性と何ら変わりない…いや、
それ以上にキレイで、人間らしいと思うんですが」
「ほう…私が外の世界の女たちよりも綺麗だと…? それは口説き文句かな?」
「あ、いやあ、別にそんなわけじゃあ…」
「口説き文句ならばそれに応えない訳にはいかないなあ」
正しい愛は知らないが 新しい愛はこれから作る
私と彼でこれから作る
もし間違っているならば 間違っている方を直せばいい
最終更新:2017年02月12日 19:43