○○が一日の仕事を終えて帰宅すると玄関の前に美しい女性が佇んでいた
○○「こんばんは」
??「…!こんばんは○○さん」
彼女に挨拶すると丁寧に返され、自分は青娥というものですと名乗った、仙人様らしい
もう日も暮れて寒いだろうにずっと自分を待っていたのだと言う
青娥「もう、---」
彼女が何かを言ったがよく聞き取れなかった、だが何だろうこの重い、淀むような空気は
ーー次の瞬間、○○は押し倒されていた
青娥「もう我慢しないわ、最近は周りが騒がしいから用心してたの…でも!見ているだけも!後をつけるのも!部屋に忍び込むのも!布団の中でにゃんにゃんするのも!やればやるほど貴方が恋しくなっちゃうんだもの!!!」
○○「」
青娥「死体じゃダメ、生きてる貴方に私を愛してもらうの…その為ならもう何だってーーー
馬乗りになったまま青娥は狂ったように喚く、叫ぶ、何だか卑猥なこともしていたようだ
○○は事態を呑み込めないままされるがままであった、ただひたすらに感情をぶつけてくる彼女を
綺麗だな、と感じた
その時、二人の間を冷たい風が吹いた
ぴゅうううううぅぅぅぅ
青娥「にゃっくちゅん」
せいがは ふしぎなくしゃみ を はなった
青娥「~~~~//////」
○○「くすっ」
青娥は顔を赤らめて目を逸らしてしまった、長い時間○○を待っていたせいで冷えてしまったのだろう
ふと、さっきまでの淀んだ空気は消散していることに気付く
○○「えぇと、僕のせいで?寒かったでしょう、すみませんでした」
青娥「え!?あ、そんな…もう…貴方は襲われているのよ?」
○○「そうですけど、何だか可愛くって」
青娥「かわっ…」
真っ赤になった青娥は誤魔化したいのか見られたくないのか
そのまま○○に抱き着いて顔を伏せてしまった、自然にその頭を撫で腕を回し彼女を包む
そうしたかった
○○「もう冷えますから、良かったら中でお話をしませんか?」
○○「僕のことはよく知っていらっしゃるようですから、貴女の話を」
青娥「…ええ、ありがとう」
さっきまで彼女が○○をどうしようとしていたのか、それは分からないが
歪んだ行動を繰り返し、自分に感情をありのまま吐露した彼女を
今は、なんとなく、愛おしいと思った
にゃんにゃん…ポンコツのイメージはあまりないんですが
慣れない感情を持つとこのくらいなっちゃわないかな、と思いました
あと○○さんは懐が広い、じゃないと彼女とは幸せになれなさそうだったので
最終更新:2017年06月03日 22:43