ヤマザナドゥ電機
ウィン「自動ドア」
小町「いらっしゃいませ」
鈴瑚「すいません、双眼鏡ってありますか」
小町「ありますよ、カメラのコーナーの近くに」
小町「見本品がありますので試してどうぞ」
鈴瑚「へぇ、8倍ってのが多いですね。どうなんです8倍って」
小町「というか一般的にそれぐらいの倍率もあれば十分だと思いますよ、何に使われますか?」
鈴瑚「うーん…まぁ風景の観察とか、バードウォッチングとか」スチャッ
鈴瑚「うーん8倍…8倍ねぇ…意外とズームしないですねぇ」
鈴瑚「これ50倍ってありますけど」
小町「倍率高けりゃいいってもんじゃないですよ、ピント合わせる性能が低いと意味ないですから。売っといていうのもなんですけど森近製の双眼鏡はおすすめしないです」
鈴瑚「これは?これだけやたらお値段高いですけど」
小町「あぁ河城製のですね、ぶっちゃけ河城製はものはいいんですけどどれもこれも性能ぶっ飛びすぎてて逆に使いづらいですよ。100倍とかザラで1000倍とかありますからね、誰が買うんだって感じです」
鈴瑚「ふーん……んー?」スチャッ
鈴瑚「なんだこれ?どこを見てるんだ?」
鈴瑚「ん?ん?お?……お!?」
鈴瑚「えっ!?向こう側の値札まですっごい綺麗に見える!!!」
鈴瑚「これちょっとお外で試してみてもいいですか!?」
小町「いいですよ」
鈴瑚「ひょ!?すごい!!すごい!!なんだコレ!!なんだコレ!!見える!めっちゃ見える!!ルナティック!アーッすごッ!だめっ!だめだめ!だめだよこんなの!」
鈴瑚「これならバレずによく覗けそうだよ!」
小町(……バレる…?)
鈴瑚「(●´ω`●)」ホクホク
小町「お買い上げありがとうございます」
小町「あんな双眼鏡なんに使うんだろう……」
最終更新:2017年06月03日 23:41