部長「……で、あるからしてそもそもヤンデレというものは「病み」と「デレ」の合成語で先行する「ツンデレ」からの派生で男性向け萌え文化を中心に2000年代中~後半にかけて広まったものであります
意中の相手(多くは主人公)に対する二律背反の感情や葛藤の慢性化、独占欲の不充足等により、理性や良識、常識を欠いた状態を示すものであり……」

○○(今回のプロジェクトはやけに気合が入ってるな…)

ヴヴ(ケータイの振動)

○○(ん…LINEか。誰だ?)

【鈴仙さん(八意総合病院)】

<採血の結果でましたよ!私まだ見てませんけど
<いつ来られますか
<何曜日来られますか
<彼女できましたか?

○○(あー再検査の結果か…会議中だし後で返事しよ)

ヴ-ヴ-ヴ-
ヴ-ヴ-ヴ-
ヴ-ヴ-ヴ-

○○(ちょ)ヴ-ヴ-ヴ

部長「もっとも、2010年代半ばの時点では、こうした動きは男性向け萌え文化以外では限定的であり、「メンヘラ」との線引きが困難なケースも多々見られる。
限定的であろうが、病んだ面を持つ時点で「ヤンデレ」は「メンヘラ」の一種であるという主張もあり、全てをどちらかに分ける事は現実的ではないだろう。判断に迷う場合は「ヤンデレ?」として留保するのも…誰かすごいケータイ鳴ってますよ。出ていいですよ」
○○「アッハイ、スンマッセン」


○○「うわ、めっちゃLINEきてる…えーと」

○○<近頃仕事が忙しくてなかなかいけそうにありません。来週の土曜とか大丈夫ですか
鈴仙<お仕事終わった後とかでも大丈夫ですよ
○○<かなり遅いので病院開いてる時間にこれないと思います
鈴仙<じゃあお仕事終わったらお家に伺いますよ、お戻りは何時ぐらいですか。連絡くれます?

○○「 えっ 」

夜 ○○のマンション
鈴仙「(*⌒▽⌒*)こんばんわ、お邪魔しますね」
○○「こ、こんばんわ(マジできた)」
鈴仙「…じゃあ早速再検査の結果をお知らせしますね。○○さん…まずは心を落ち着かせて、私が言うことに取り乱したり慌てたりしないでくださいね…」
○○「!」


鈴仙「とくになんともないです全くもって健康です」
○○「ファーwww」
鈴仙「少し基準値を越えてるだけです、だから今どこが悪いとか悪くなるとか大変なものではないす」
○○「良かった」
鈴仙「とは言ってもいくつかの項目の基準値をオーバーしてるんですからね!今後も経過を見ていくことになります!」
○○「そうですか……経過?」
鈴仙「はい!私鈴仙・優曇華院・イナバ軍曹は○○さんあなたの経過担当となりました!なのでこれから二人三脚で健康管理していきましょうね!」
○○「えっ(ナニソレ聞いたことない)」
鈴仙「えっ?」

○○「あ、あの…前から気になってたんですけど…」
鈴仙「えっ!?わ、私のこと気になってたって…///」
○○「そうじゃないです。ふ、普通は…看護師さんて普通こういうことするんですか?」
鈴仙「え、しませんよ」
○○「!?」
鈴仙「えーと、なんだろう、ほら、うん。なんか、あー、そうだ。あれです、一日でも早く健康な体に戻って欲しいじゃないですか、だから○ま…患者さんのことをたくさん理解してあげないといけない的な、そう、医療に携わる一人の妖怪として私はそういう命を助ける仕事って信念を持ってるんじゃないかなー」
○○「…えぇ…」

○○「なんて意識の高い看護師さんなんだ」オヨヨ
鈴仙「えへへ」


鈴仙「これからヨロシクおねがいしますね」


鈴仙「これから……ずっと……」

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最終更新:2017年06月09日 23:37