霧雨の如く




霧雨の如く

『どうも、先日は家の旦那がお世話になりましたそうで。お礼したく伺いましたわ。』
「それはわざわざどうも・・・。○○さんから色々お話を聞けまして。大変興味深い話を・・・。」

『へえ、どのような?』
「いやあ、霧雨の奥様にも言われていないお話を言うなんて、そんな野暮は。」

『そうですか、主人からはしつこい女性がいたと聞いておりまして、××さんでなくてよろしかったですわ。』
「あら、そんな人は見かけませんでしたので、勘違いでは?」

『うふふ、家庭のある人にちょっかいを掛けるような人は、馬に蹴られてしまえと言いますものね。』
「夫を立てるのは妻の努めとも言いますしね。」

『・・・。』
「・・・。」

『おい、いい加減に○○に付きまとうのを止めるんだぜ。』
「ふん、夫の交友関係にしゃしゃり出て何言ってんだい。」

『お前の存在が迷惑なんだよ、こっちは。』
「愛されてない鬱憤をぶつけないで貰えますかねぇ。こっちも色々忙しいので。」

『あ゛、金目当てのクソ猫が何言ってんだよ。』
「あーやだやだ、ヒステリー妻は怖いねぇ、そんなんだから、愛想尽かされるんだよ。」

『いい加減にしろよ、テメエ。』
「とっとと寄越せってんだよ、負け犬。」

『こっちは本気なんだぜ。』
「引退した魔女なんか怖かねえよ。」



『○○、この記事に載ってる××さんって、知り合いじゃなかったっけ?』
「んー? あっ、本当だ!うわっ、マジかよ、死んだって。」

『昔の知り合い?』
「最近再会して、なんかグイグイ来てた人だったんだけれど、まさか・・・。」

『村の外れで妖怪に襲われたらしぜ。』
「うわぁ、「怪奇、チュパカブラか!全身の血液を抜かれ死亡!」とか、吸血鬼みたいでヤバすぎじゃん。
あーでも、通夜の案内無かったし、葬式面倒。」

『番頭に行かせればいいぜ。』
「え、でも知り合いだし・・・。」

『大丈夫だぜ。今晩は「私が」、傷ついた○○を慰めてやるぜ。』








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最終更新:2019年02月09日 20:09