届け 貴方の元へ
開け 貴方の側で
舞い上がれ 貴方と共に
貴方の側で舞う蝶と 貴方と共に花開く桜
どちらも綺麗で美しい
貴方が大きな樹木なら 私は傍を舞う蝶かしら
貴方という樹を汚さぬために 私は貴方を守りましょう
私以外の虫なんて 貴方には必要ないでしょう
「何かしら、妖夢」
「何故…このような…ことを…」
「何故? 簡単な事じゃない?」
「○○さんは…こんな事、望んでいない…はず…」
「彼は優しすぎるのよ。
誰にでも優しくするあまり、彼は重荷を背負ってしまう。
だから私は彼の荷物を軽くしてあげるの。
それが、彼のためになるなら、喜んでやるわよ?」
「…幽々子。 今、人里…いえ、あちこちで大騒ぎになっているみたいね?」
「あら紫…何か御用かしら?」
「貴女の蝶が幻想郷中を飛び回っているみたいなんだけど、何か知らないかしら?」
「いいえ~…単なる勘違いじゃないかしら?」
「幽々子。 ○○のために、幻想郷を壊すのは止めなさい」
「ダメよぉ……○○は優しいから、
悪い妖怪に食べられてしまうもの」
「妖怪や人間たちが死ねば、この世界そのものが壊れる可能性すらあるのよ!?」
「そう、なら…
こんな世界、壊れてしまえばいいじゃない?
私と○○、2人だけの完全な世界の為の、礎になればいいじゃないの」
私と彼と2人きり その世界にこそ意味がある
完璧に出来た芸術に 害虫なんているはずない
だから駆除してあげましょう 私特性の防虫菊で
さあ舞い踊れ 反魂蝶
私の頭の中では、
紫様は『人間らしさ』と『妖怪らしさ』で板挟みになるヤンデレが個人的には似合うのです。
幽々子様は『自分が思った正しいことを実行することの何が悪いのか』、
という頭のネジが外れたヤンデレになってしまうのです。
最終更新:2017年06月19日 23:05