月都貴人専属医療班、隊長の日記3

6月1日 月初めの特訓を行われている依姫様に、医療具を届けた祭に気づいた
先月、自動制御の大型車が周回用の小型車に突っ込んだあの現場
あそこは、演習場から見える場所のようだ
もしあれが作為的なものならば、実に趣味が悪い

6月2日 特訓中だから、辺りに玉兎が少ないからこれ幸いとでも考えたのか
サグメが○○を連れ歩いて、買い物を楽しんでいた
サグメは気付いているのたろうか?その態度が○○を追い込んでいるのだと

6月3日 まさかの、依姫様からのお誘いであった
それだけではなく、空中庭園に入ることを許された。盗聴の心配が無いそうだ
昔はうらやましく思ったが、今はまったく嬉しくない
実際、話の内容はサグメと○○を頼むであった
冗談じゃない!!

6月4日 今度は豊姫様からのお誘いだ……場所はやはり空中庭園
玉兎の様子が悪化の一途らしく(サグメのせいだろ!!)
○○に何かしらの仕事を与えれないかと相談された
あんな爆弾を預かれと言うのか!?

6月10日 最近になって気づいた。部下や同僚の様子がおかしい
思い当たる節は……綿月姉妹だ。あの二人から空中庭園に入ることを許されたからだ
確かに盗聴の心配は無いのだろう。だが誰が誘われたかはすぐに広まるらしい

6月11日 部下が休憩室で○○の悪口を言っていたのを立ち聞きしてまった
サグメの恐ろしさを知らんのだ……定例報告で陰口は心を腐らせるとだけ言ったが
果たして……どこまで効果があるか

6月20日 うんざりだ
最近、部下だけでなく他部所からの媚びがうっとうしい
確かに空中庭園の一件から、私は綿月姉妹から目を『かけられた』
しかし私の気分は、目を『つけられた』だ!!

6月21日 ついに恐れていたことが
部下と世間話をしていると思ったら、そいつがいきなり○○の悪口を言い始めた
サグメの手の早さと執念深さを知っている私からすれば、命の危険すら感じた
陰口は好かんと言って、その場は無理矢理終わらせた

6月25日 ○○の悪口を世間話のついでに話された衝撃は、いまだに癒えない
どうやら顔色も悪いようで、部下(この間とは別の!!)が私の不調は○○に責任があるかのような口ぶりで喋り出した
怖いので無視した

6月26日 豊姫様から空中庭園に誘われた。顔色の悪さを気にしてくださったようだ
間の悪いことに、部下が何人もそばにいた
だが……私は空中庭園へ逃げてしまった

6月27日 今日は依姫様から誘われた
表向きは、月初めの特訓に使う医療具の話だが。それぐらいなら、空中庭園でなくても言いはずだ
まだ顔色が悪いらしい
空中庭園で、ドレミーとか言うサグメの近くにいた(とうぜん○○もいた)女性から声をかけられた。お疲れのようですね、とだけ言われた

6月28日 夢にドレミーが現れた。妙に印象に残っているので、書き残しておく

6月30日 部下たちが事故にあった
共通点は、○○の悪口を言っていた事だ…………

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最終更新:2017年08月14日 08:33