小ネタ・分類不可・未整理/24スレ/11
「私、あなたと恋人になれなくてもいいって思ってたんだ」
「だって、そうでしょ?私はあなたのことがそれこそ死んでしまう程に好きだけど、あなたもそうとは限らない」
「だったら、あなたには一番好きになった人と一緒になってもらって、ずっと笑っていてほしいじゃない?」
「だから、あなたに恋人ができたって知った時は、悔しかったけど本当に心から祝福したのよ」
「だけど、あの女はそれを嘲笑うように踏みにじった」
「あなたに好かれていることに胡座をかいて、自分も磨かず、詰まらないことであなたに難癖をつけて」
「けれどあなたは優しいから怒らずに謝って窘めて、関係を続けた」
「それだけだったら私も我慢できたわ」
「だけどあの女はやってはいけないことをした」
「あの女はあなたを泣かせた」
「理由は『他に好きな男が出来た』から」
「あなたからあれだけの愛を貰って、あれだけ酷い事をしておいて、そんな下らない理由であなたを捨てた」
「許せるものか」
「ん、大丈夫。私は何もしないわ。過去のとはいえ、あなたの愛した人を手にかけてあなたの隣にいる資格を失いたくないもの」
「あ、もちろん、だからって無理に私を選ばなくていいからね?」
「あなたが笑っていてくれたら私はそれが一番幸せだもの」
「あなたが辛い時はこうやってすぐに駆けつけるから、あなたはあなたの思うままに生きて」
「……うん、もう大丈夫?よかった。それじゃあ、名残惜しいけど私は行くね。ばいばい、またね」
感想
最終更新:2019年01月23日 22:10