○○>>俺、才能無いのかな…。

Alice>>○○さん、そんなことないです!

Alice>>いくら○○さんへの応援が多くないとしても、そんなの関係無いです!

Alice>>大体、○○さんの作品を貶している人なんて全然いないじゃないですか!ソイツも最近居なくなりましたし…

Alice>>それに、他の人が何にも言わないってことは、○○さんの作品を受け入れているってことじゃないですか。
そんなたった数人の言いたい放題の奴の為に、○○さんが筆を折るなんて言わないで下さい!!

Alice>>私、ズッと○○さんのことを応援してきました。それがこんな所で終わるなんて、絶対に許せません!!!
そんなことを言う奴なんて皆、アイツみたいな目に遭えば良いんですよ!!私、絶対に○○さんを守ります。
他の誰にも渡しませんnnnnnn!!!

○○>>怖いよ、どうしたんですかAliceさん。

Alice>>どうしてそんな事言うんですka・・・

Alice>>許さない、許さない、許さない、ユルサナイ、ユルサナイ、ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ
ユルサナイユルサナイユルサナイイイイイイイイイイイ!!!!


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「どうかな。」
目の前で紅茶を飲む彼女に尋ねる。
短い時間で考えた割には中々の力作であるが、安楽椅子に座る彼女の顔色は変わらない。
机の上に金色の縁取りが施されたカップが置かれる。
行儀悪く無造作に散らかされた本の上で、陶器がカチャリと音を立てた。
「平凡、愚作、駄作ね。」
辛辣な評論に思わず手を広げてしまう。
欧州貴族の彼女の癖でも移ったかもしれないと、ふと心の中にとりとめのない靄が浮かんだ。
「どうしてかな。話しが冗長とか?」
未練がましく彼女に尋ねる。ついつい突っ込んでしまう癖は、幻想郷入りする前から変えられなかった悪癖である。
紫色の髪を掻上げて彼女が答える。白い首筋の上を細い線が流れた。
「そんなのは些末な問題よ。文章をゴテゴテに着飾って喜ぶ現代の小説家ならば、そこは重要かもしれないけれども…」
銀のスプーンでミルクティーを掬い、唇を湿らせた彼女が言葉を続ける。赤い舌が蛇の様に匙を這った。
「問題は表現ではなく、本質。外面ではなくて実体。奥に隠されている物こそが重要よ。」
「と言うと?」
「Aが本当に愛していたのは作家ではなく、作家が生み出す作品だったんじゃないかってこと。
あるいは、Aは自分の理想の作家を愛していただけで、現実に生きている作家を否定していたんじゃないのかしら。
だから最後には作家を否定したってこと。それは歪であるけれども、ある種の独善的な愛。」
「へえ、それじゃあ、パチュリーはどう思うの?」
気怠い雰囲気に任せて、肘を付きながら彼女に尋ねる。
「うーん。」
考えるような声を出す彼女。
身を乗り出した彼女の、白く細い指が僕の口元に触れる。
二本の指が唇を開き、中指が歯の間にそっと入れられる。
スプーンが口の中に差し込まれて、喉の奥を甘い味が通り過ぎた。
「捕らえて、引き込んで、二度と離さない。貴方そのものを手に入れて、ずっと囲っておく。ただただ溶かし尽くす愛。」
地面が船に乗ったときのように揺れ、瞼が降りて視界が黒く染まる。
五感の一つが使えなくなった分、他の感覚が脳に敏感に刺激を伝える。
花のような甘い匂いがムッと漂い、彼女の体温を感じる。
「紅魔館に出入りしている内に、人間と妖怪の垣根を忘れてしまったのかしら。でも駄目、いくら人外が優しく見えても
妖怪は人間を食べるのが本質なんだから。一度こっちに入ったら、触れたなら、もう二度と元には戻れない。」
彼女の声が音になって、頭の中に吸い込まれていく気がした。






感想

  • すごいすき(語彙力消失) -- 通りすがりのヤンデレスキー (2019-01-09 05:37:01)
  • いいなー -- 名無しさん (2023-01-01 10:01:15)
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最終更新:2023年01月01日 10:01