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マミ「ただいま○○……おい、お前は帰っていいぞ」
子狸「はっ」
○○「おかえりマミゾウさん。茶髪ちゃん、今日もありがとうね」
マミ「…………」
子狸「あ、し、失礼します!」
○○「あ……うーん、やっぱり嫌われてるのかな。ねえ、マミゾウさん。お手伝いさんを付けてくれるのは有難いんだけど、
他の人じゃだめなの?あの子なんだか俺のこと苦手みたいだし、可哀想じゃない?」
マミ「……ふむ、考えておこう」
○○「うん、お願い……と、そうだ。お風呂、まだしばらくかかるけど先にご飯食べる?」
マミ「んー?ふふ、それならば○○を先に……や、冗談じゃ、風呂を待つ。だからそんな顔をするな。それよりも――」
○○「はいはい、どうぞ」
マミ「ふふふ、ドーンじゃ!……んんんんぅぅ……ああ、やはり○○にこうやって抱きしめられるのは最高じゃのう」
○○「それは良かった」
マミ「……むぅ。○○は素直なのはいいが、もっとこう、女を喜ばせるようなことは言えんのか?」
○○「え?どんなことを言ったら女性が喜ぶかなんて分からないんだけど」
マミ「全く、女の悦ばせ方は熟知しているくせに……まあ、試しに何か言ってみい」
○○「ええ?」
マミ「容姿を褒めたりとかあるじゃろ」
○○「褒めるといっても……ああ、でも、マミゾウさんの目ってくりくりしてて綺麗だよね」
マミ「む、そうか?」
○○「うん。眼鏡も瞳の色が映えて似合うし……あ、髪もふわふわでいい匂いするから、抱き締めた時とかつい嗅いじゃうなあ」
マミ「あ、ん、え……?」
○○「笑ったらすごい可愛いし、大妖怪なのに俺みたいな人間にも優しいし、
手とかこんなに小さくて柔らかくて、こうやってずっと握ってられるし」
マミ「こうやってって、ちょ、手……」
○○「俺がマミゾウさんの尻尾もふもふしてたら自分の尻尾なのに嫉妬しちゃうとことか本当に愛おしいし、
喧嘩しても一時間持たなくてこっちの視界に入る所で怒ってないアピールするのとか――」
マミ「待て待てまてマテ!」
○○「あれ、マミゾウさんの良い所挙げてみたんだけどお気に召さなかった?」
マミ「最後の方のは良い所か!?」
○○「違うかな?」
マミ「違……わないのかもしれんが、恥ずかし過ぎるわ!」
○○「あ、ごめん。じゃあやっぱり嬉しくなかったんだ?」
マミ「…………ぃ」
○○「え?」
マミ「嬉しいって言ったんじゃ!こんな、抱き寄せられて、手も指を絡めて握られて!
○○が儂をどう思って見てたかなんて、今まで聞いたことのないことを言われて!嬉しくないわけがないじゃろ!」
○○「え、と。ごめん?」
マミ「許さん。四六時中良い意味でも悪い意味でも儂をドキドキさせおって。もう辛抱たまらん、お仕置きじゃ」
○○「あー……お仕置きって?」
マミ「閨事に決まってるじゃろ」
○○「ちょ、夕飯とお風呂――」
マミ「そんなもん後じゃ!」
○○「いや、ほんと待っ――」
マミ「問答無用!」
○○「うおあ!?」

―――――――――――――――――――――

マミ「まあ結局、最後には儂があひんあひん言わされたんじゃが――」
ぬえ「いや親友の情事の詳細なんて知りたくないわ!」
マミ「なんじゃつまらん」
ぬえ「うるさい!久しぶりに会いに来たかと思ったら惚気の上に猥談まで始めやがって!」
マミ「仕方なかろう。休みなのに○○に家を追い出されたんじゃから」
ぬえ「あれ、それは初耳。なに、喧嘩でも……いや、それなら今頃怒ってないアピールとやらをしてるか」
マミ「ぐぬ……言わなければ良かったかのう」
ぬえ「いやほんとにね。で、実際どうしたの?」
マミ「ああ、今日は同棲を始めて一年の記念日なんじゃが、ご馳走を作ると言って
下準備に忙しくしてた○○にちょっかいを出してたら、夕方まで帰ってくるなと言われた」
ぬえ「子供かよ……けど、マミゾウも随分落ち着いたよね」
マミ「そうか?」
ぬえ「そうよ。少し前なら、家を追い出されたりしたら○○が他の女に靡いたとか言って暴れてたでしょ?」
マミ「あー、まあ、そうじゃなあ」
ぬえ「どういう心境の変化?」
マミ「うーん、○○に愛されていることが分かっているから、かのう?」
ぬえ「そんなことでそんなに変わるもの?」
マミ「儂のような女にはそれが一番大きな影響を及ぼすもんじゃ。相手から想われていないというのは……堪える」
ぬえ「わあ、実感篭ってるなー……でも、マミゾウみたいな疑り深いのが、なんでその男を信じられてるの?」
マミ「ふむ。普段の言動が誠実であったり、ちょっとした時に優しさや気遣いを感じられたりと色々あるが…
…やっぱり一番は閨事かのう?」
ぬえ「そこでまたその話になるわけ!?」
マミ「いや、これは冗談ではない。男女の営みを『愛し合う』と表現するのは伊達じゃないぞ?」
ぬえ「えー?」
マミ「まあ、おぼこのお主には分からんかもしれんが、閨事には本音が出るものじゃ。
アレは互いが本当に想い合っていなければ心まで満たされん」
ぬえ「……つまりマミゾウは○○との、その、ソレに毎回大満足、と」
マミ「うむ!」
ぬえ「うるせえ!」
マミ「はっはっは」
ぬえ「はあ……けど、それなら良かったじゃない」
マミ「そうじゃな……じゃが、儂の心根自体は変わっておらんよ」
ぬえ「心根?」
マミ「ああ。儂は今、心が満たされているだけなんじゃよ。○○を愛し、
○○に愛されていることで、心が穏やかになっているだけに過ぎん」
ぬえ「それはいいことなんじゃないの?」
マミ「いいことじゃ。じゃが、もしも○○の心が儂から離れることがあれば、儂は……ナニヲスルカワカラン」
ぬえ「っ……!」
マミ「……のう?少し考えるだけでもこうなるんじゃ。落ち着いたように見えてもそれは表面上だけじゃよ」
ぬえ「……そうみたいね」
マミ「それに、儂が家を離れる時は手伝いと称して部下を監視に付けておる。
それも命令される以外で口を聞いたり、好意を受け取るなと伝えてな。
それでも心配で、家に帰ったら○○に他の女の匂いがついていないか確認してしまう。結局、儂は臆病で嫉妬に塗れたままなんじゃ」
ぬえ「……不安ならそう言えばいいじゃん」
マミ「何を言えというのじゃ?捨てないでくれと、自分だけを見てろとでも?……男はこういう面倒くさい女からは離れたがる。
それを口にするのは自分の首を絞めることにしかならんよ」
ぬえ「いつか破綻するよ」
マミ「させんよ」
ぬえ「…………」
マミ「いい時間じゃな。儂はそろそろ帰るよ」
ぬえ「……また来いよ。惚気くらいなら聞いてやってもいい」
マミ「ありがとうの」

ぬえ「…………」
ぬえ「あーあ。私も面倒くさい性格してるなあ」
ぬえ「……次会った時は怨まれてるかなあ」

―――――――――――――――

マミ「ただい……ま」
○○「おかえり、マミゾウさん」
マミ「ぬえの匂いがする」
○○「あ、そういうのわかるんだ?」
マミ「おいお前 、ぬえは何をしに来た?」
子狸「は、はっ。その……」
○○「あ、俺が説明するから茶髪ちゃんは帰っていいよ」
子狸「え、と……?」
マミ「……ああ、帰れ」
子狸「はっ、失礼します!」
○○「今日もありがとねー」
マミ「……それで、ぬえは何をしに来た?」
○○「そんな怖い顔で震えなくてもそんな大したことじゃないよ。ほら、いつものしてあげる」
マミ「……何を知った?」
○○「まあ、色々。主にマミゾウさんが、思ったよりも俺のこと好きだったってことかな」
マミ「……嫌じゃ……捨てんでくれ……」
○○「おっけー」
マミ「……今なんと?」
○○「おっけーって。というか、なんでそういう話になるのか分かんないんだけど」
マミ「ぬえに全部聞いたんじゃろう?儂が何を思っていて、何をしていたか」
○○「うん、聞いた」
マミ「ならば愛想が尽きたじゃろう!」
○○「いや全然?」
マミ「え?」
○○「それよりマミゾウさんは俺をどうしたいの?俺にどうして欲しいの?ほれ、怒んないから言ってみ?」
マミ「っ……○○を、誰の目にもつかない所に閉じ込めてしまいたい。そして、それでも○○に愛してもらいたい!」
○○「うん、いいよ」
マミ「は……?」
○○「だって俺、幻想郷に来て働くとこが見つからない所をマミゾウさんに拾ってもらったわけだから、
別に会いたい人もいないし……あ、外の世界に帰りたいってのも特にないから安心してね」
マミ「な……」
○○「それで、どこか遠くの地でマミゾウさんと今まで通り過ごせば、マミゾウさんが悲しまなくていいんでしょ?じゃあもうそれ一択だよね」
マミ「……やめてくれ。夢を見せないでくれ。その優しさが怖い……それは、信じられない……」
○○「信じてもらえないって微妙に傷つくけど、まあ、そうなるんだろうね」
○○「……となれば、やることは一つ」
マミ「やること?」
○○「いやあ、ぬえさんに色々聞いたって言ったじゃん?その中にこんな言葉もあったんだよね」
マミ「……え、と?」
○○「『閨事には本音が出るもの』なんだってね?」
マミ「なっ!?」
○○「言葉で信じてもらえないなら、伝わる方法を取るしかないじゃない?」
マミ「えっと、その、もしかして○○、怒っておるのか?」
○○「……いっぱい気持ち良くしてあげるからね」
マミ「怒っとるじゃないか!ちょっ、まっ……」
マミ「みゃあああ!!」

―――――――――――――――――――――

マミ「そして儂は何度も気をやるまで――」
ぬえ「だから親友に自分の情事を語るんじゃねえ!」
マミ「つまらんのう」
ぬえ「つまらなくてけっこうだ!」
マミ「……ありがとうの」
ぬえ「ああ?……別にいいよ。ぶっちゃけ博打だったし、その博打に負けてたら怨まれてただろうし、
礼を言うならあんたを受け入れた○○でしょ」
マミ「じゃが、お主がその覚悟を持って○○に会いに行かなければ、こうはならんかった。
もしかしたら最悪の結果になったかもしれん。じゃからお主には感謝してもしきれん」
ぬえ「あ、じゃあ○○貸してよ。そろそろ生娘は卒業したい」
マミ「それとこれとは話が別じゃ。死ぬか?」
ぬえ「冗談だってば。全く、そんなんでその子を育てられるの?」
マミ「大丈夫じゃ……多分」
ぬえ「そこは断定してよ……まあ、○○って子供溺愛しそうだし、ヤンデレ奥さんとしては気が気じゃないか」
マミ「息子なら安心なんじゃが娘はなあ……いや、冗談じゃからその顔はやめい」
ぬえ「冗談に聞こえないんだよ!」
マミ「ふふ、大丈夫じゃよ。この子を身篭ってから、どす黒い感情が小さくなってきているのを感じるんじゃ」
ぬえ「母性にでも目覚めた?」
マミ「かもしれんのう」
ぬえ「そりゃ良かった。全く変わらなかったら○○が報われなさすぎる」
マミ「違いない。本当に儂にはもったいない程のいい男よ」
ぬえ「そうね……けど、意外」
マミ「なにがじゃ?」
ぬえ「結局、○○を閉じ込めたりしなかったし、人付き合いに関してはもう自由にさせてるんでしょ?
○○に部下も付けてないって話だし」
マミ「ああ、そうじゃな」
ぬえ「なんでそうしたの?」
マミ「それが普通だから、かのう?」
ぬえ「……?」
マミ「○○に、歪な生活を強いるのが嫌になった。代わりに、○○のためにできることをしたいと思えるようになったんじゃ」
ぬえ「いい奥さんになりたくなったってこと?」
マミ「要はそういうことじゃ。自分の想いだけを押し付けるなど、夫婦とは言えんじゃろう?」
ぬえ「ふーん。なんかいいね、そういうの」
マミ「うむ。お主も早く相手を見つけるといい。世界が変わるぞ」
ぬえ「えー」
マミ「ああ、この子が男子だったら、お主になら婿にやってもいいぞ」
ぬえ「マミゾウが義母とか嫌すぎる!」
マミ「ははは……っと、そろそろ帰るかの」
ぬえ「ああ、そう?そういや、今日はなんでこっちに来たわけ?」
マミ「前と同じじゃ」
ぬえ「懲りろよ!お腹も大きくなってきたんだからそろそろ落ち着け!」
マミ「○○がちょこまか動いているのに落ち着いてられるか!」
ぬえ「……はあ。もういいや、○○も待ってるでしょうし早く帰んなよ」
マミ「うむ。本当に世話になったな」
ぬえ「はいはい。あ、子供が生まれたら遊びに行くね」
マミ「ああ、待ってる。それじゃあの」
ぬえ「ん、ばいばい」
マミ「…………」
マミ「本当に、儂の周りは良い奴ばかりじゃ」


マミ「ただいま、○○」
○○「おかえりマミさん。大丈夫?疲れてない?」
マミ「本当に○○は過保護じゃのう。大丈夫じゃ、それより――」
○○「はい、どうぞ。ゆっくりね?」
マミ「むぅ。分かっておる……うむ、落ち着く」
○○「……ね、マミさん」
マミ「ん?なんじゃ」
○○「愛してる」
マミ「!……ああ、儂もじゃ!○○、愛しておるぞ!」


うん、「また」なんだ、済まない 仏の顔も(ry
というわけでハッピーエンドしか書けないわけですよ
ヤンデレが好きだけど女の子には陰のない笑顔でいてほしいんですよ






感想

  • マミゾウとぬえが可愛すぎる… -- 名無しさん (2018-10-09 03:56:54)
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最終更新:2018年10月09日 03:56