紫/24スレ/741




○○「え?紫さんもレトロゲー好きなんですか?」
 紫「ええ。まあ、古いものが好きというより、新しいものに馴染めないという方が正しいかもしれませんけど」
○○「ああそれすごく分かります。どうにも新しいゲームって合わないんですよね」
 紫「あら、○○はまだ若いのに随分保守的ね」
○○「はは、おかげで外じゃ懐古厨とか呼ばれてましたよ。ま、他人になんて言われようと俺は自分の好きなことを好きと言いますけどね」
 紫「ふーん。いいわね、私そういう考え方できる人好きよ?」
○○「ありがとうございます。ところで、紫さんはどんなゲームをするんですか?」
 紫「んー、ここで教えてもいいけど……せっかくだし私の家に来ない?プレイしながら語るのも楽しそうですし」
○○「え、紫さん実機持ってるんですか?行きます行きます!うっわ、すげー楽しみ!」
 紫「ふふ、じゃあ行きましょうか」

―――――――――――――――――――――

霊夢「なるほどね。○○さんが人里に帰ってこないって聞いてたけど、紫の仕業だったわけか」
 紫「仕業だなんて酷い言い草ね」
霊夢「……二つ、聞きたいことがあるわ」
 紫「なにかしら?」
霊夢「一つ、○○さんは無事で……正常でいるの?」
 紫「愛する人を傷つける女がいるかしら?狂わせたり弄ったりなんて論外よ」
霊夢「嘘……は、言ってなさそうね。なら私の出る幕はないか」
 紫「あら怖い」
霊夢「……はあ。じゃあ二つ目、あんた『げーむ』なんて好きだったっけ?」
 紫「いいえ?」
霊夢「好きな人を謀るのは良いわけ?」
 紫「好きな人の好きなことを好きになるよう努力する。そんな乙女心は許されないことかしら?」
霊夢「あんたの口から乙女とか聞きたくなかったわ」
 紫「ふふ、ごめんなさいね。年寄りの惚気話に付き合わせちゃって」
霊夢「べつに。けど、紫ならそんなものに頼らなくても篭絡なんて出来たんじゃないの?」
 紫「人聞きの悪い……まあ出来たかもしれないけど、それじゃあ駄目よ」
霊夢「?」
 紫「女としての魅力に自信がないわけじゃないけど、それだけだと○○が他の女に気移りしてしまうかもしれないじゃない?」
 紫「でも、共通の趣味を持っていて……それが幻想郷で他に語れる者がいない事柄なら、絶対的なアドバンテージになるでしょう?」
霊夢「ふーん。紫がそこまで本気になるなんて、本当に○○さんのこと好きなのね」
 紫「そうね、誰よりも、何よりも愛しているわ」
霊夢「……幻想郷より?」
 紫「ええ」
霊夢「……」ゾッ
 紫「あ、そろそろ帰るわ。今日は○○と一緒にお昼を作る約束をしているの」
霊夢「……そう」
 紫「じゃあね」
霊夢「……またね」
霊夢「……あー、○○さん、絶対破局しないでよね……」






感想

名前:
コメント:



+ タグ編集
  • タグ:
  • ほのぼのヤンデレ
  • 霊夢
  • 雑談
最終更新:2019年01月23日 23:36