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パチェ「○○は外の世界の出身なのよね?」
 ○○「ん?ああ、そうだよ」
パチェ「じゃあ、やっぱりあるんじゃないの?」
 ○○「なにが?」
パチェ「幻想郷には無い外の世界の料理が食べたい、なんて思うことが」
 ○○「あー、まあ、あるな」
パチェ「ふーん、咲夜の作るものじゃ不満なんだ?」
 ○○「その言い方はずるいと思うぞ」
パチェ「冗談よ。ねえ、例えば何を食べたいの?」
 ○○「言っても分からないだろ?」
パチェ「まあまあ、いいじゃない」
 ○○「妙に食い下がってくるな。んー、そうだな、ハンバーガーとか?」
パチェ「ハンバーガー、ハンバーガー……あれか。○○はどこの店の何が好きなの?」
 ○○「うーん、迷うけどやっぱりマ○クのビッグ○ック……って、あれ、なんでパチュリーが店のことなんて──」
パチェ「さて、私は用事ができたからちょっと離れるわ。○○も仕事に戻っていいわよ」
 ○○「え、おい……なんだったんだ?」

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パチェ「はい」
 ○○「はいってお前、先に私室に呼んだ理由を…………え?ビッグマッ○セット?なん……え!?」
パチェ「くすくす、いい驚きっぷりね」
 ○○「いや驚くだろ普通。え、なに?幻術か何か?」
パチェ「いいえ、本物よ?ほら、食べてみなさい。期待は裏切らないと思うわ」
 ○○「変なもの入ってない?」
パチェ「入れる理由がないもの」
 ○○「たしかに。まあ色々聞きたいことはあるけど……いただきます」
パチェ「……どう?」
 ○○「すげえ、マジでビッグマ○ク……ん?」
パチェ「美味しくない?」
 ○○「いや、美味い……んだけど、久しぶりに食べたせいか?なんか美味過ぎる」
パチェ「美味しいのね?……よかった」
 ○○「もしかして何か混ぜたのか?」
パチェ「混ぜたというか、改良したのよ。貴方が今食べてるそれ、私がさっき作ってきたんだもの」
 ○○「つく……は?え、どうやって?」
パチェ「実物を分解して成分を調べて、貴方の好みと栄養を考えて組み合わせて再構築……要は調理ね。調合は得意だし、錬金術も苦手ではないからわりと簡単だったわ」
 ○○「魔女すげえ。けど、肝心の実物とか材料はどうやって持ってきたんだ?」
パチェ「そこは八雲の賢者との取引。まあ、貴方が満足してくれたのならあの術式を渡しても全然お釣りがくるわ」
 ○○「貴方がって、俺のために?」
パチェ「そうよ。あ、ハンバーガー以外でも外にしかない料理はほとんど覚えちゃったから、食べたいものがあったらなんでも言ってね……栄養バランスを考えると毎日は駄目だけど」
 ○○「……なんでそこまでしてくれるんだ?」
パチェ「あら、女が男にこれ程のことをする意味、本当にわからない?」
 ○○「……今わかった。その、ありがとう」
パチェ「いいのよ、私がしてあげたかっただけだもの。ああ、答えは急がなくていいし、私を選ばなくても恨んだりしないから安心して」
 ○○「良い奴過ぎて裏を疑うレベルなんだが」
パチェ「じゃあ、今答えを出してくれる?他の子の方がいいなんて言ったら恨んであげるわ」
 ○○「すみませんでした」
パチェ「それでいいの。さ、せっかく作ったんだから全部食べていってね」
 ○○「おう。改めて、いただきます」
パチェ「はい、召し上がれ」

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パチェ「これで食欲は押さえられた……いや、あんなジャンクフードだけではなく日本食ももっと質を上げて……」
小悪魔「なんと言いますか、パチュリー様は用心深いのですね」
パチェ「用心深い?」
小悪魔「はい。この幻想郷で○○さんの故郷の味を作れるパチュリー様のアドバンテージは凄まじいと思うのですが、それでも上を目指しているようですので」
パチェ「アドバンテージ?貴女はさっきから何を言っているのかしら」
小悪魔「え?他の女性を制して○○さんの恋人になるための行動なのでは?」
パチェ「違うわよ。私は○○の欲求を全て満たしてあげたいだけ」
小悪魔「……はい?」
パチェ「○○が辛い思いをするのが嫌で、○○に笑っていてほしい。だから私が○○の不満を取り除くの」
小悪魔「え、あの、でもさっき、○○さんに告白じみたことをしてましたよね?お付き合いしたいんですよね?」
パチェ「そうなればこの上ない喜びだけど、別に○○が他の女と好き合っても問題ないわ。○○が幸せでいられるのなら」
小悪魔「えぇ……」
パチェ「ああ、違うか。そうなれば私が影で○○を幸せにし続けるの。ふふ、とてもやりがいがありそう」
小悪魔「……ちなみに、○○さんが誰かとお付き合いして、その誰かが○○さんを悲しませたりしたら──」
パチェ「言ったでしょう?○○の不満は取り除くわ」
小悪魔「で、ですよねー」
パチェ「ああ、貴女○○が好きなのかしら?いいわよ、好きにアタックしなさいな。ただ──」

パチェ「何があっても○○を幸せにしなさいよ?」

小悪魔「し、しませんしません!あ、幸せにしないってことじゃなくて、そもそもアタックとかしませんってことです!」
パチェ「あら、そう?」
小悪魔「はい!私は○○さんとは絶対にどうにもならないのでご安心ください!では!」
パチェ「……行っちゃった」
パチェ「ま、いいわ。さて、どうしましょうか。料理は……まあ今はこれでいいか。先に睡眠の質を上げる魔法の開発を……いや、私が選ばれる可能性を考慮して閨事の作法を……ああ、私の容姿に飽きるかもしれないし変身魔法……うーん、幻術の方がいいかしら?」
パチェ「ふふ、やることが山積み。ああ、恋って素晴らしいわね」





感想

  • パチュリーが怖可愛くていい -- 名無しさん (2019-11-16 17:26:21)
  • 仮に◯◯が結婚したら姑ポジションだな。 -- 名無しさん (2019-11-21 06:19:19)
  • 後半で一気に闇、もとい病みが吹き出すのゾクゾクする -- 名無しさん (2019-12-24 02:11:05)
  • この闇がいい -- 名無しさん (2023-01-01 10:23:48)
  • こーゆーの好き -- 名無しさん (2023-01-01 10:24:18)
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最終更新:2023年01月01日 10:24