「○○さん。やっと目が覚めたのですね。」
俺はゆっくりと体を起こし、
さとりに話しかけようとする。
しかし、何がどうなっているのか声が全く出ないのだ。
「へぇ、どうして声が出ない…ですか。まあ当たり前ですよね。そんなふうに考えるのは。」
「どういう事だ…ですか。いいですよ。教えましょう。」
「あなたの喉を私が潰したんですよ。」
○○の口が空いたまま塞がらない。まさしくフリーズしたようだ。
「どうしてこんな事を…ですか。簡単ですよ。私はあなたを愛しているからですよ。」
「あなたが好きで好きでしょうがないからですよ。あなたの声が好き。あなたの手が好き。あなたの足が好き。あなたの口が好き。あなたの髪が好き。あなたの目が好き。あなたの吐息が好き。あなたの歯が好き。あなたの耳が好き。好き。あなたの全てが好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで仕方がないから。」
「無理矢理でもいい。全部私の物にしたかった。」
「あなたは巫女とか魔法使いとかと話してるそうですね。」
「あなたのすべてを蹂躙しつくして愛し尽くしたい。だからですよ。」
「だから、ね。」
その後の○○の行方は知れない。
最終更新:2011年03月04日 01:37