幽々子「なんというか、○○は本当にトロいわねえ」
○○「いっつもポヤポヤしてるお嬢様には言われたくないな」
幽々子「あら、主人に口答えするの?そんな男に育てた覚えはないわよ?」
○○「育てられた覚えもないんだよなあ。育てるっていうのは妖夢姉くらい愛情を持った接し方を指すんだよ」
幽々子「妖夢は甘やかし過ぎなのよ。おかげで剣の腕も全然上がらないへっぽこじゃない」
○○「うっ……」
幽々子「頭も良くないし料理の腕も微妙だし和歌にも興味は示さない……あなた何なら出来るの?」
○○「す、好き放題言いやがって……ま、こんな粗暴なお嬢様の相手くらいなら出来るかな」
幽々子「はあ、口の減らない……あーあ、もっと優秀な従者が欲しかったわ」
○○「悪かったな出来が悪くて……あ、お嬢様、あっちに屋台あるぞ」
幽々子「何してるの○○、行くわよ」ダッ
○○「疾っ!?ちょ、待てよお嬢様!」
△△「………………へえ」
──────────────────────────────
幽々子「……あなた誰?」
△△「へへっ、初めまして、△△と言います。○○とかいう奴、西行寺様を困らせる屑のようなので代わりに焼きを入れときましたよ」
幽々子「は?」
△△「とりあえず見てくださいよこれ」ドサッ
○○「かっ……ぁ……」
幽々子「○……○……?」
△△「こいつ、あんな雑魚のくせに西行寺様の従者だってんだから笑っちまいますよね。俺一人でボッコボコっすよ。で、俺はこんなゴミと違って何だって高水準でこなせます。どうです?俺をこいつの代わりに従者にしません──」
幽々子「妖夢っ!来なさい妖夢っ!!!」
妖夢「……なんですか
幽々子様?大声……出し…………て……」
幽々子「惚けていないで○○を永遠亭に連れて行きなさい!全力で!最速でっ!!」
妖夢「っ……は、はいっ!」ダッ
○○「妖……姉……ご、め……」
妖夢「こんな、酷い……○○、もう少しだけ辛抱してね。お姉ちゃんが永琳さんの所に連れて行ってあげるから……」
○○「ぁ……ぅ……」
妖夢「っ……行きます!」ビュンッ
△△「……あ、れ?」
幽々子「あなた、前に人里に行った時の会話を鵜呑みにしてこんなことをしたのかしら?馬鹿じゃない?親しいからこその軽口に決まっているでしょう?あなたが私達の何を知っているの?あの子の、○○の何を知っているの?」
△△「……っ」ゾクッ
幽々子「なんてことをしてくれたの?あなたがあそこまでしたのが誰か分かっているの?妖夢の、私の、大切な……大切な人なのよ?それをあんな……っ」
△△「ご、ごめ……なさ……」
幽々子「……ああ、もう、死ねよ……いや、殺す。私が殺す。痛いってことがどれだけ怖いかを刻み込んで殺す。てめえがもう殺して下さいと泣き叫ぼうが止めない!生まれてきたこと後悔しようが痛めつける!!だから私がてめえを殺し切るまでしっかり生きてろよこのゴミクズがよおおぉぉぉぉ!!!!」
感想
最終更新:2020年10月25日 22:24