○○「皆、聞いてくれ!近頃外の世界から流れてくる人が増えたらしくて、それに伴って外来人の待遇改善が決まったんだ!」

「「「……は?」」」

 ○○「まず、人里に外来人専用の長屋が建てられるそうで、皆の家にローテーションで泊めてもらう必要が無くなったな。皆、これで男を泊めるなんて不安が無くなるぞ」
魔理沙「元々不安なんてないんだが?」
 ○○「次に仕事だけど、能力や年齢を考慮して働きやすい所を斡旋してくれるそうだ。給料も仕事に見合った分が約束されているから、皆に無理に手伝いをさせてもらってお駄賃を貰うような悲しい懐事情とはおさらばだぜ」
 咲夜「嘘でしょう?……冗談よね?私と働くの楽しいって言ってたじゃない?」
 ○○「あ、じゃあ、これで皆に食事まで作ってもらうなんて負担をかけないで済むな。ふっ、これを機に自炊とか始めてみてもいいか」
 妖夢「え、なんですかそれキレそう」
 ○○「そうそう、人里には湯屋もあるから霊夢の神社の温泉も借りなくて済むか。今まで気を使わせて、背中流したりしてもらって悪かったな霊夢。もう行かないから安心してくれ」
 霊夢「○○さん?どうしてそんなことを言うの?」
 ○○「それと外の世界の生活水準を知ってる俺達に配慮して、霖之助や河童と提携したグッズ開発もしてくれるらしい。なんとレトロゲーとかも範囲に入ってるから、東風谷の所に入り浸らなくてよさそうだ」
 早苗「私に飽きたんですか?私はもう必要ありませんか?」
 ○○「いやあ、皆には本当に世話になったな。二度と迷惑をかけたりしないから、俺みたいな余所者のことは早く忘れてくれよな!」

「「「………」」」

  紫「楽しそうにしている所悪いのですけれど、その話は無くなりましたわ」
 ○○「うお!?ゆ、紫さん、突然現れないで……って、え?無くな……え!?」
  紫「無くなったというより、権力を持った若者が先走ってそのようなことを口にしてしまっただけで、元々無かったと言うべきかしら。残念だけれど人里にそこまでする余裕は無いのよ」
 ○○「なん……だと……」
  紫「ごめんなさいね。けど、貴方にはこの子達がいるでしょう?ねえ貴女達、○○とこれまで通りにしてもらってもいいかしら?」
 霊夢「も、もちろんよ。湯屋なんかより温泉の方がずっといいわ……背中だって、流してあげるし」
魔理沙「へへ、私は一人暮らしだからな。○○が泊まりに来るのは大歓迎だぜ。不安なんてしてないしさ」
 咲夜「今度からはお駄賃を増やしましょう。けど女を侍らせるような所に行っちゃダメよ?」
 妖夢「どの道幽々子様のお食事の用意がありますから、○○さんの分も作るくらいわけないですよ。いっぱい好きなもの作ってあげます!」
 早苗「これからも色んなことをしたりお話したりしましょうね!」
  紫「よかった、問題なさそうね……ええと、今後も外来人の待遇が変わったりはしないから、その、安心して?」
 ○○「それのどこに安心する要素が!?俺の独り立ち計画は!?」
魔理沙「ま、気にすんなって。今までだって上手くやれてこれたんだ、これからもなんとかなるって」
 咲夜「そうよ。○○を見捨てるなんて有り得ないんだから、もっと頼りなさい」
 妖夢「○○さんが気に病むことなど何もありません」
 早苗「私達がこれからも支えますから、ね?」
 ○○「皆……ありがてえ……」
 霊夢「……紫、あんたの言うこと信じるから……頼むわよ?」
  紫「はいはい、それじゃあね」


  紫「外来人の子達には悪いけど、現状を崩せば幻想郷そのものが危うくなるから、このまま彼女達の安全装置になっていてもらわないとね」
  紫「……さて、他のグループにも早く伝えて、待遇改善なんて言い出した正しい最悪をどうにかしますか」





感想

  • その後、〇〇は少女達と[編集済]を毎晩させられていたと、 -- 名無しさん (2023-05-28 16:47:03)
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最終更新:2023年05月28日 16:47