幻想郷君主論2


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幻想郷君主論2

2 如何にして伴侶を危険から遠ざけるべきか

 さて、これより如何にして伴侶を危険から遠ざけるべきかについて論を述べていきたい。
古い異国の言葉にあるように、全て物事は最初に対応するのが良策である。
その火種が小さい内に消すことができれば、大きな炎が燃え上がる前に食い止めることができるであろう。

それではこの問題について適用すればどうなるであろうか。
結論としては、伴侶をどこか遠くに隔離しておくことが最良の手段となるであろう。
外部から人間が訪れにくい場所に住居を構えれば、それだけ他者の誘惑も少なくなるものである。
そういった意味からすれば、地霊殿や冥界などといった場所は最も適当な場所であるといえよう。
どちらも普通の人間だけでは辿り着くことができず、また外部から訪れる者もいない場所である。
このような場所に伴侶がいるのであれば、外部からの危険に対しては万全の状態であるといえよう。

 さて、このような場所に続くのはやや隔絶されている場所である。
例をあげるとするならば、紅魔館があげられるであろう。
さてこの場所は比較的人里に近いといえども、その性格上外部の人間が訪れることがあまりない状態である。
また屋敷の前に門番がいることも安全を高めている。
これは伴侶がその配偶者に黙って屋敷を抜けだすことも同時に防いでいる。

一方で永遠亭はその条件に当てはまらない。
ここは迷いの竹林にて外部と離されているものの、人里の人間は頻繁に病院として永遠亭に通っている。
そのため外部の人間が恒常的に入り込みやすい状況であり、前述の紅魔館とは様子が異なることが、賢明な読者にはおのずから分かるであろう。
さて、こうして状況を整理すると、案外に人里と隔絶している場所というものは、残念ながら限られてくることが分かるであろう。
次の論ではこうした場所にいる優れた人物が、どうやって伴侶を危険から遠ざけているかを論じていきたい。
これは読者に大抵当てはまるだけでなく、他の方法にも有効である場合が多々あるためである。
まさに日の下には新しきものはなべて無し、と言われる類いのものである。







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最終更新:2020年11月29日 22:33