今回の作品もまとめ及びスレにて連載いたしました

八意永琳(狂言)誘拐事件
日中うつろな男(フランドール物)
まだらに隠した愉悦(正邪物)
懐の中身に対する疑念(阿求物)
権力が遊ぶ時(一輪物)

これらと同じ世界観による、続きとなります

上白沢の旦那は、教卓の上に両手を乗せて仁王立ちの様な格好をしながら、それでいながら彼の目の前には誰もいなかった。
生徒はもちろん、妻である上白沢慧音の姿も無かった。この教室には
酷く悩んでいた。
出来れば自分の力だけで終わらせたいと、そう思っていたが。
友人の。そう、稗田○○の力を借りるのが賢明なのではと、そういう考えも同時に、そしてその考えは時を経るごとに強くなっていくのであった。
そして上白沢の旦那が見ていた場所は、ある一点のみであった。その場所は、教卓から見える場所と言えば生徒が座る勉強机以外には、教室と言う場所においてはそれ以外の可能性はほぼ無いと言った方が良いだろう。
寺子屋内部での事象や出来事と言う物は、ほぼ間違いなく生徒の方向にと直結してしまう。良いも悪いも、どちらもひっくるめてもそうなってしまう。

上白沢の旦那は教卓のある場所から離れていき、ついにはとある生徒のいつも座っている場所にたどり着いて。その席にと着席した。
そして彼は、今度は教卓からではなくてとある生徒の席から、教卓を見つめだした。
この席から見る自分の顔は、果たして、どのようにあの子の目に映っているのか。それを考えながら座っていると、教卓の前に立っていた時からそうだったが、更に険しい顔へと変化した。
顔つきを険しくし過ぎたために、頭痛のような物を感じてしまい、思わずこめかみに手を当てた。
しかし上白沢の旦那は、そんな小さな不調であれども、確かに自覚したとしても。この席から、教卓の方向を見るのを止めなかった。
なぜ、不調を抱いてでも止めないのかと言われたならば。それはこの不調など、まだ懸念や推測の段階でしかないものの、本命であるものと比べてしまった場合、この程度と言った言葉で片付ける事が出来てしまえるからだ。
不調を確かに自覚してしまった、上白沢の旦那ですら、当の本人ですら自分程度の不調を大したこと無いと思えてしまうのだ。
それぐらいにまで、今、上白沢の旦那が抱えている懸念は根が深くて大きなものであるのだ。

それぐらい上白沢の旦那はまじめに、そして必死になって考え事を続けていた。
そう、あまりにも必死過ぎた。自分のやっている事を、慧音の真似事だと、時折におては自虐しているけれどもその性根は、まっすぐとしていて非の打ちどころは存在していない、だから上白沢慧音も惚れてしまい……一線の向こう側となってしまったのであるけれども。
しかしながら一線の向こう側を嫁にすると言う事は、場合によってはしてしまった等と思われたり、自分でも思ってしまう事はあるけれども。
自分自身の今の状態が、それが幸せな事であるのは、論に及ばないと言うのが基本的な認識であるし。それ故に、だれかの為に……自分の立場、寺子屋で教鞭をとっていればなおのこと、子供たちが平穏無事であるようにと言う方向にと言うのが、基本的な考えとなるし。
その為ならば、自分が幸せであるのだから誰かが幸せであるようにと、そうで合って欲しいと言う考えは、考えれば考えるほど強くなり、その為ならば何でもやりたいと言うのが本音であった。
そして何でもやりたいと言う考えに巡った際に、確かに、○○の顔が思い浮かんだ。
彼ならば、友達である以前にそのたしなみに対しては表情をゆがめる事も、確かにあるけれども。依頼人に対しての動きには、誠意が存在しているのは、やや悔しいが事実である。
……それに、○○本人はこのことを言われたら嫌がるだろうけれども、○○はあの稗田家の入り婿であるどころか。当主である稗田阿求からの全身全霊の愛を、全力で惚れられている。
だから○○からの協力を得られると言う事は、名探偵である彼の支援を得られると言う事は、稗田家の支援を受けられると言う事に変わりないのである。


しかも名探偵として○○が活動することを、稗田阿求は望んでいるどころか、彼女からして○○が名探偵だと思われるように、周りを整備している。
そして自分はそんな○○と、幸いにも友人の関係を営んでいる。
少し嫌らしい話になってしまうけれども……この状況、伝手(つて)、コネと言う物を利用しない手はないのではという考えになる。
感情における部分を無視した、損得勘定だけで言えば○○に話を持っていくのが……いや、感情に置いての話にも拡大したとしても、これは自分一人だけのちょっとした良い顔と言う奴だ。
それに、慧音にこのことを相談、○○に依頼してしまおうと言ったとしても――稗田阿求の事は随分馬鹿にしているようだが、それとこれとは違う話だ。慧音もこの考えには、賛同してくれると信じてる。

「どうした?かなり難しい顔をして……」
そして何の因果であろうか、慧音の事を考えていたら当の慧音がこの教室にやってきて、自信の難しい顔を心配してくれた。
心配されて当然であろう、今、慧音は教卓の側にいる。と言う事は、この教室に入るためには扉を開けて入らねばならないのだが……その扉が開く音、それにすら上白沢の旦那はまったく気づかなかった。それでは心配されて当然であろう。
「ああ、いやね」
少し上白沢の旦那は歯切れの悪い口調になったが、すぐに考え直した。自分の気にしていることなど、とてつもなく小さなことだと。
「あの子の事を考えていたのだが、それについて少し思いついたことがある」
「……なんだ?」
あの子の事、と言われた慧音は心配そうな顔からとたんに、真面目な顔に変わった。その真面目な顔を見られたならば、上白沢の旦那にとってはそれで十分な、前に出る状況や証拠であった。
「あの子の状況がどうなっているか、○○に依頼して調べてもらう事にしようと思うんだ。教師が生徒の家庭状況を調べるよりも、角が立ちにくい」
上白沢の旦那は、前に出る事をためらわなかったので、素直に思っている事を言い切る事が出来た。
「……そうだな」
慧音はやや考え事をしながら、この男、つまりは慧音にとっての夫からの言葉を心中で何度も思い返しているようであった。
「稗田阿求の事は、この話とは関係ないはずだ。ましてやあの子の身に関わる事なら」
上白沢の旦那にとって、唯一の懸念は慧音が稗田阿求の事を完全に馬鹿にし始めた事だ。なので先に、慧音が何かを言う前に機先を制するかのようにして、言葉を重ねた。
「……そうだな。稗田○○ならば懇意にしているし、性格も良いから、親身になってくれるだろう」
「決まりだな」
上白沢の旦那は、慧音の考えがこれ以上変化を見せる前に、この話を決してしまう方向に持っていこうとした。

けれども、まだ心配ではあったので口をついてさらに言葉が出てきた。
「気になるなら稗田邸には俺1人で行く……いっその事、今から行く。話は急すぎて無理でも、会う約束は取り付けられるだろう」
そう言いながら、上白沢の旦那は立ち上がった。それに、どうせ自分が言い出した話なのだ。ならば自分が先んじて行動する方が良い。
そちらの方がうんうんと唸っているよりも、よっぽど格好の付く話になってくれる。
意識していたわけではなかったが、なかなかいい落着を見せてくれたと、上白沢の旦那は自画自賛すらした。
そう思いながら立ち上がった上白沢の旦那は、横目などではなくてしっかりと、妻である上白沢慧音の事を見た。

しかし慧音はいまだに難しい顔をしていた、いきなり話を切り上げたことに対する何らかの違和感……いや、違う。こういう時に違うと言い切れるぐらいには、自分は慧音の顔をよく見ている。
やはり稗田阿求の事は、慧音にとっては火をつける条件の一つなのだろうか。
「稗田阿求の事?」
聞くべきかどうか迷ったが、ここで聞いてしまったとしてもおかしな事にはならない程度には、自信があったので。気になっている以上は、聞いてしまう方が良いと判断した。
「ふふっ……」
慧音の顔がいやらしい笑みに変わった。やはり、思った通りであった。嫌な物である、悪い予想が当たると言うのは。
なお嫌な事と言えば、慧音のこの顔が非常に色っぽいと言う事だろう。こんな状況であろうとも、慧音がやるとなると大体何でもそう言う風な評価を得るのは、容易いのだから。
それを嫁にしているのだから、自分は果報者なのだと思えるのだけれども。
「まぁ、稗田阿求に対するちょっとした感情が、無いとは言わない。けれどもそれだけじゃないのも確かだ、過剰反応しそうでな……稗田阿求は外との交流は少ないいが、あれで中々、子供が好きだから」
やや良かったことと言えば、いやらしさと真面目さが、今の慧音からは半々の割合で見えた事だろうか。

ならばもう、慧音の感情の中に真面目さがあるのならば、行ってしまうべきだろうと上白沢の旦那は決断した。
決断した理由の中には、自分が果報者であるからと言う部分と……慧音の色気にほだされそうだからと言うのが半々であった。
前者はともかく、後者はかっこうが悪いと言う事ぐらい、上白沢の旦那はよくわかっている。
「帰りに何か、買って来てほしいものはある?」
なのでこういいながら、外出用の上着に袖を通して、誤魔化していたが。慧音の方が一線の向こう側であるからだけれども、一枚上手であった。
「いや、私も出るよ。よく○○と行く喫茶店があるだろう?私がそこで待っているから、○○と話がついたら来てくれ。今日はもう、この後デートをしないか?」
慧音は、夫である彼が。慧音の見せた少しばかりいやらしい笑みに対して、情欲と言う物を抱いたことをしっかりと見抜いていた。
だが上白沢の旦那にとって幸いと言うか、果報者である事の証明としては、慧音が決してそれに対して不快感を示さないどころか。
一緒にデートをしてくれて、先に感じた情欲を肯定してくれた事であろう。
「――ああ、良いね。確かに」
やや間延びした後に、上白沢の旦那は答えを出したが。若干ふわふわしたような、頷いてこそいるが面食らったような対応であったけれども。
そんな面食らった様子も含めて、慧音は夫の事を、かわいいなぁと言う様ないつくしむ様な面持ちで見てくれていた。
上白沢の旦那は思わず恥ずかしくなって、急いで外に出た。慧音がもっと、旦那のそんな姿を見たくて追いかけてくるかなと思ったが。
振り返って見えたのは、慧音が自分に向かって手をひらひらとふりながら、見送ってくれる様子だけであったが。
恥ずかしさよりも、慧音に対してキレイだなと思う様な感情の方がよっぽど強かった。


「よぉ、珍しいな。こんな急に来るなんて」
急な訪問であったが、○○と一緒に名探偵としての活動にいそしんでいるのは、阿求がそう言う見聞をばらまいている事もあり、稗田邸への訪問には何の支障もなかった。
本当は、こんな急に来ても稗田邸の門をくぐれると言うのは、とんでもない事ではあるのだけれども。
周りからの反応は今、上白沢の旦那をいつもの部屋で出迎えてくれた、○○と同じようなもので。
珍しいねと言う感想ぐらいではあるのだが。
同時に、もしかして真面目な話なのでは……と言う少しばかりの緊張感も併せ持っていた。
「どっちだ?本当に散歩のついでに俺の顔を見に来てくれただけでも、構わないんだが。もしかしてと思って」
○○は上白沢の旦那との日ごろからの付き合いもあるし、ただ単に寄っただけならばそれでも構わないし。
普段は自分が振り回している方だからと言う若干の罪悪感も込めながら、上白沢の旦那からの真意を、この際においては素直にそして真っ先に聞いてしまおうとした。


「真面目な話だ……」
だがここまで来たのならば、上白沢の旦那の腹はもう決まっている。
「○○、君に依頼したい事がある。急に来たのは失礼なことぐらいわかっているから、今すぐ聞いてくれとはさすがに言わないけれども……それでも早ければ早いほどいい」
「うん」
やや嘆願するように、上白沢の旦那は以来の存在を○○に伝えた。○○も、その表情を見れば彼が上白沢の旦那からの依頼に対して、何とか聞こうとしている様子がしっかりと見える、そんな真剣なまなざしであった。
万に一つだって、○○が依頼を断ると言う事はないと。それぐらいには上白沢の旦那と○○との友人関係については、自信があったけれども。
そうだとしてもやはり、いざ頼みに来れば緊張してしまうし、頼みが受け入れられた時のホッとした感情は掛値なく本物だ。

「急だから、阿求と一回話してくるよ?まぁ大丈夫だろうけれども」
そう言いながら○○は立ち上がって、阿求の執務室にでも行こうとしているが。少なくとも○○の中ではもう、上白沢の旦那からの依頼を受ける気どころか、受ける事は決定していると言っても過言ではなかった。
稗田阿求に一言告げるのも、話が急すぎるからとしか上白沢の旦那としては思っていなかった。

そのまま○○は阿求の所に向かったが、すぐに戻ってきてくれた。
「明日は、寺子屋が終わった後にすぐこれるか?」
「ああ、もちろん」
上白沢の旦那は二つ返事で答えたが。
「それから……どうする?1人で来るか、それとも上白沢慧音と一緒に来るか?」
○○の歯切れが少し悪かった。けれどもなぜ悪いかは、よくわかっている。
「……一人で来るよ」
本来ならば夫妻で来た方が良い気はするのだが、上白沢の旦那は1人で来ると答えた。
その答えを聞いたとき、○○は明らかにホッとしたような表情を見せたし、その上で。
「ああ……その方が良い」
何故その方が良いかとは言わなかったが、お互いに一線の向こう側を嫁にしてしまったから。どうしても敏感にならざるを得ないし、何ならこうやって旦那同士での会話でさえ、軽々しく口に出す事すらはばかられる、あるいは恐怖すらする。
増してやこの二人の嫁は、人里の最高権力と最高戦力なのだから。
その二つが、実は互いに互いを優越感と悪意にまみれた感情で、相手の事を見ているなど。
そんな事実、一片たりとも漏らすわけにはいかないのだ。せめてこのいさかいは、両夫妻の中だけで完結させなければならない、そんな決意を二人の旦那は全くの相談抜きに持つ事が出来ていた。

「……じゃあ、急にきて長々といるのも悪いから。それに」
少なくとも依頼の話は、明日にする事が出来るとの確約を○○からもらっているし。○○も引き受けることを決めているので、今日はもう立ち去ろうとしたが。最後に、今度は上白沢の旦那の方が歯切れの悪い言葉を出してしまった。
だが○○は、何かピンと来たような顔を浮かべた。
「上白沢慧音と、奥さんとデートか?」
やや茶化しながら、○○は聞いて来た。上白沢の旦那はその質問に対して、うんともすんとも言わなかったが、表情は言葉よりもずっとおしゃべりであった。
完全に、図星を当てられた時の顔と言う物を完全に浮かべていたからだ。
これでは、返事をしてしまったような物である。
「そうか、楽しんで来い」
恥ずかしそうな上白沢の旦那の表情を見た○○は、完全にわかってしまったが、相手は友人夫妻の事だ。あまり笑ってやらずに、すぐに送り出してやるのが、一番優しい対応であろう。
上白沢の旦那は、やや気恥ずかしそうにしながら稗田邸を後にした。
奉公人たちは、急に来たと思ったら急に帰るのか、と少しばかり疑問に思うような顔をしていたが。
「明日、彼が俺に依頼をしたいと言ってきた」
それだけ言ったら、奉公人たちは急に真面目になってこの話をしないようにと、気を使ってくれた。
名探偵の領分には、軽々しく踏み入れてはならないと言う、阿求の教育が行き届いているようだ。
増してや今回の依頼人は、名探偵の相棒からなのだから。その真剣度は普段の比ではないようである。


上白沢の旦那がその妻である上白沢慧音とのデートに向かったので、○○は、自分も阿求と一緒の部屋に行くかと歩を向けたが。
「あら、依頼の話は明日とはいえ。彼、思った以上に速いお帰りだったんですね」
○○が入ってきて、即座にこう言った阿求に対して、すぐに返答が出来なかった。
正直に言ってしまって良いのかどうか、いや、そもそも上白沢慧音が性格的に夫とのデートを、隠すはずが無いから。で、あるならば、せめて○○の口から知っておいた方が衝撃は小さくなるのではないかと。
阿求がついには、肉体的な事を発端に嫉妬と悪意を上白沢慧音にぶつけ始めた。そんな事を考えながら、言うべきか言わざるべきかをぐるぐると考えていたら。
「まぁ、どうせあの牛女が旦那と一緒に歩き回りたかったんでしょうね」
しかし結局の所で阿求は、○○に対して声をかけた段階でもう、ほとんど推理は終わっていたのであるけれども。
推理の最後の部分に関しては、○○が言ってもいいかどうかと悩む様な間を作ってしまった事で、答えを教えてしまったような物だ。
「どこに行くって言ってましたか?旦那さんは」
「さぁ、そこまでは聞かなかった」
いっそ聞かなかったと言う幸運を、神仏に感謝したい位の物であった。嘘はついていない、本当に何も知らないのだから。
「何となく予想は出来ますけれどもね、牛女のやる事ですから、デカい体を活用するのが趣味のようなところもありますから」
胃に穴が開きそうな気持ちとは、まさに今のこの状況の事を言う以外の何だと言うのだ。
さすがに友人夫妻がけなされているのは、○○としても放っておくわけにはいかないけれども。それを言っているのは、○○が愛してしまった阿求なのだけれども。
その上、醜いぐらいの嫉妬と悪意を、阿求が上白沢慧音に振りまいている今のこの状況でさえ、○○は阿求に対する愛情が目減りすると言う事は、有り得なかったのである。
……○○は、阿求が持つ業に寄り添いたいのだ。最期まで。
「まぁまぁ、阿求」
そう言いながら○○は、阿求を小膝に乗せてやるようにして抱きかかえた。
阿求は体が弱い、それも生来から。だから残酷な事に、成長に対しても影響を及ぼしていた。○○が少し力を入れるだけで、阿求の事は簡単に持ち上げる事が出来てしまえるのだ。
ほんの一瞬、○○は阿求の事が哀れになってしまったが。すぐにその感情は飲み込んでしまって、阿求の見えないようにした。
今、それは、あまり関係のない事だと考えたからだ。
「上白沢の旦那さんが、これをやろうとしたら。きっと押しつぶされちゃいますよ、あの女は体がデカいから」
「他の夫婦の話はしないでくれ。今、俺は、阿求と話がしたいんだ」
特に他人の話は、もっと関係ないはずだ。だから○○は阿求の口から、他の、特に悪意と嫉妬が飛び出すのだけは防いでおいた。





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最終更新:2022年09月20日 22:37