お姉ちゃんのせいで○○が私の物にならない。
別にお姉ちゃんが○○の事を取ろうとしたりとか、
そういう訳じゃない。
単に、私が無意識の○○をどうこうしようってのが阻まれるのだ。

お姉ちゃんは私の○○への気持ちを応援してくれてるけど、
心を読む能力がある以上○○はそれを「警戒」する。
そこでどうしても、私が無意識を突いてあれこれしようとしても成功率が下がる。
というかアプローチが一度も成功してない、
ほぼニートの私としては一服盛る為の睡眠薬代だって馬鹿にならない訳ですよ、ええ。

いっそ第三の眼を開いて能力を元に戻そうか?
でも中途半端にブランクが開いた分お姉ちゃんの下位互換になりそうだしなあ、ぐぬぬ。

あ、でも確実に無意識になる時はあるんだよね、
寝てる時。
……唐突過ぎてあんまりやりたくなかったけどこの際仕方ないか。


いやだって今400字にも満ちて無いんだもの、
ここから怒涛の展開を見せても内容が薄くなって作者がひぃひぃ言って最終的に無かった事にされうるよ?
という訳で、
「お小遣下さいお姉様」
土下座した。
「……流石に犯罪を助長したら映姫ちゃんに怒られそうね」
そんなため息つかないで。
「大体あれだけ永遠亭から薬を仕入れるの止めなさいって言ったじゃない。
 大分ボるわよあそこ」
「えー、他に宛てが無いし……」
「紅魔館の魔女が調合薬売ってるわよ。
 あそこと関係良いんだし負けてくれると思うんだけど」
「あー、フランちゃんとこか。
 ……じゃ、試してみようかな」


わかったー、つくってー、もらったー。
「あのねフランちゃん、お話の結論が見えてる以上、
 なんとか話を引き延ばしてくれないと私すっごく困るんだ?」
「えー……、でもパチェ作る以前になんか持ってたし……」
「ま、用途が用途だからね、常備薬よ。
 ついでの効果として『毒と知っても飲みたくなる』わよ」
うわあ便利。
そういう好都合マジやめて。
「あぁ、やっぱり薬を警戒されるの?」
「違うわよ。
 毒と知ってる相手に飲ませるのが楽しいんじゃない」
その発想は無かった。
いや考えたくない。


うん、ちょうどよく中身も消化した事だし一服盛りに行こうか。
さてとりあえず意識の中から抜けてと……
○○の意識の外から……忍び寄る必要なんて無かったな。
「○○、暑くない?ジュースあるけど」
「ん、ああ、じゃあ折角だし貰おうか」
おお、普通に飲んだ。
「うん……?うまいな?
 まだある?」
「お、おぉー……」
「おぉーって何、が……あれ……」
あ、倒れた。
凄い効くなあ……
……寝顔可愛いなあ。

「……あらこいし、首尾よくいったよう」「しっ」
お姉ちゃんは呆れた様な顔をして去っていった。
呆れられたって良いさ、○○の寝顔が可愛いからいけないんだよ、うん。
……ちょっと位なら腕枕してもらっても良いよね?

よいしょ……
温かい……
うん、しあわせー。

じゃあそろそろ起きて、
○○をベッドに運んで、
手足縛って、
もうトロっトロになった○○の上に跨がって
「どうして欲しいのかな?」
って笑顔で……
○○は恥ずかしそうに……
……ぐぅ











目が覚めたら、
ベッドに運ばれてて、
逃げられない様に拘束されて、
寝起きでふわふわの頭なのに、
○○が「どうしてやろうか」って目が笑って無いまま言って来たから、
「もっとー(ねむたい)」って言ったら、
何そのオレンジジュースすっごい美味しそう。
「欲しい?」
とっても。
口移しで飲ませて貰ってとっても幸せ。
○○の味ー……
あえ、眠い……?







「やっぱりあの時、はっきり突っ込んだ方が良かったのかしら……」







でも○○におしおきされてちょっとしあわせ。

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最終更新:2010年08月27日 11:58