「それで?」
上白沢の旦那は○○に問うてきた。
「それで、とは?」
わざとなのだろうけれども、○○は友人からの質問に対してのれんに腕押しをしているような印象を与えながら、逆に問いかけてきた。
何か操作されているような、いやな物を感ずるけれどもはっきりしたことを言わなかった自分の方に落ち度があると上白沢の旦那は殊勝にもそう考えておくことにした。
「これからの処置と言うか……対処だ。何もしないと言うわけにもいかないだろう」
立ち話とはいえ、上白沢の旦那は有り余る気力の向かわせる先を見失ってしまって、走り出したいのを懸命に抑えているような気配すら存在していた。
「ああ……」
そんな友人の姿を見た○○はまた回答を、保留とまでは行かないけれどもたっぷりの時間をかけていた、明らかに言葉を選んでいた。
「申し訳ないが」
何故謝る必要があると、気力に溢れすぎている上白沢の旦那は苛立ちにも近い感情を抱きながらも、○○からの次の言葉を待つのみであった。
「あの両親のどちらともに、もう監視の目は付けている……それに、外部協力者の存在もある」
外部協力者の事を口に出した時、○○の表情が曇った。その曇り方は肉体的な、骨折によるものではない事ぐらいは理解できた。
そのまま○○は独り言を呟いていたが、上白沢の旦那が聞き取る事の出来たのは『一線の向こう側』と言う単語のみであった。

「東風谷早苗が協力してくれている、俺が骨折した話を阿求に真っ先に知らせたのも彼女だった。そう言う目端は利くんだ、真っ直ぐ永遠亭には行かなかった」
○○は観念したと言うか、情報の共有の方がより重要であるとの答えにたどり着いたからか、例の山の上の巫女も出張ってきている事を口に出してくれた。
「役には?」
上白沢の旦那は疑問のような物を口に出したけれども、○○にとっては東風谷早苗が自分に近づこうとしている事の方がより重大で危険な事なので、事件捜査の役に立つかどうかは実のところで物凄くどうでも良かったが。
もしかしたら役に立たせずに終わらせた方が阿求の心証と言うか溜飲を下げる事が出来るのではと、確かに考えてしまったが事件の重大性がそんな姑息な手段を数秒で却下させてしまった。
「立つだろう。あるいは……彼女の持つ奇跡の力が作用する可能性も否めないね」
解決の芽が出てきたと言う事なのだけれども、○○は明らかに皮肉気な声を浮かべていた。
「そうか……」
てっきり上白沢の旦那はその皮肉気な部分を批判してくれる、○○としてはそれを望んですらいたのだけれども。
上白沢の旦那は落ち着かない様子でいながら、右往左往所か、ここが幻想郷だからだろう空をロべる物が珍しくはないからだろう、上すら見ていた。

「待つのは苦手か?」
思わず○○がそう声をかけた。
「役に立っていないような気がして」
上白沢の旦那の友人である○○が相手だからこそ素直な言葉には、素直ゆえに○○は重症だなと思わず感じてしまった。
「俺達は有名人だ。それが前に出れば、連中にあらぬ憶測と、下手をすれば雲隠れをされてしまう」
「稗田の力を使えば、雲隠れなんてできないだろう、追い立てればいい!」
上白沢の旦那は思わずと言った様子で、相手が○○だと言うのに強い言葉を使った。
「……そうだな」
○○は頭に血が上っている姿の上白沢の旦那に対して、なだめるかのように困った笑顔を、見せてくれたが、この穏やかな姿が却って火に油だろうなと言うのは○○からしても、微笑を浮かべてからようやく気付いた。
恐らくだが、骨折の痛みを抑えるための痛み止めによって、○○の思考能力にも幾ばくかの停滞を見せていたのかもしれない。
「ああ……」
考えている事――万に一つだってあり得ないのは何となく所でなく分かっているが――を伝えて宥恕(ゆうじょ)を乞おうと○○はしたが、痛み止めはあくまでも根治のための薬ではない、ある程度の限界を超えればまた痛くなる。
友人である上白沢の旦那に一歩ほど近づこうとしたら、その限界点と言う奴を不意に踏み越えてしまったらしく、○○の表情は友人に宥恕を乞う物から一気に、痛みをこらえる苦悶の表情に変わった。

この○○の姿に、友人である上白沢の旦那はますます頭に血を上らせてしまった。
「極刑以外にもはやありえん。○○、お前だって許す気は雀の涙ほどにだって持ち合わせてはいないはずだ」
○○は上白沢の旦那からの更なる質問というか、もはや追及にも近い言葉にうんともすんとも言えなかったが、実際問題で上白沢の旦那の言う通りとは言え、ここで何も言葉を出せずにいたのは少しどころではなく不味かった、彼に対して勢いと言う物を与えてしまった。
ほとんど唯一の抑え役である○○が骨折から来る痛みによる苦悶の表情のみであるのは、事態の緊迫性を過剰に上白沢の旦那に対して伝えてしまいかねなかった……
もう遅いのだろうけれども。

「稗田家の人間が、陰に陽に動いてくれているよ。目を逃れる事は出来ない」
痛みをこらえながら、何とかひねり出す事の出来た言葉を使って上白沢の旦那に対してはやり過ぎないようにとしか伝える事は出来なかった。
「……だったら良いんだが」
まだ、不満と言う物はあるのかもしれない。だけれども稗田家がすでに動いているのであれば、不足と言う物は無いだろうと言うのは上白沢の旦那としても直感的に分かってしまう。
少しばかり、上白沢の旦那は語気を抑えて引き下がらなければならなくなった。

だがホッとしたのも束の間であった。
少し視線を何もない、青空の方向に向けて落ち着こうとしたらもっと落ち着かなくなってしまった。
東風谷早苗が見えたからだ、その上今回はお目付け役の八坂神奈子もいなかった、撒いたのだろうか?
○○は別に口から何か恨み言やうめき声などは全く上げていなかったけれども、友人が急に見せた悪い方向への変化には、さすがに上白沢の旦那としても今回の事件の次かあるいは同じぐらいに敏感になってくれた。
「……ああ」
○○と同じ方向を見た時に、上白沢の旦那も一瞬ではあるけれども今回の事件によって感じている義憤と頭に上った血の事を忘れてくれた。
「厄介だな」
何がどう厄介だとかは、上白沢の旦那はそれを言うともっと厄介になると思って言わなかったけれども。
目の前の光景を見れば、厄介の内容については論ずるまでも無かった。
東風谷早苗は○○に向かって嬉しそうに手を振っていた光景を見れば、彼女が○○に対して単純なファン感情以上の、好意と言う物を持っている事ぐらいは誰だって気づけるしもっと言えば気付くべきであった。

「調べてきましたよ」
降り立った時の早苗は、今回の事件があまりにも凄惨でいち早く解決すべきではあるけれども楽しむ余地など無いと、それを思い出したのか急に真面目な顔を作ってくれたけれども。
彼女が地上に降り立った時の、その様子はと言うと稗田阿求が見れば機嫌を悪くするだろうなと言うのが○○にも上白沢の旦那にも、どちらともがすぐに思い至る事が出来てしまった。
稗田阿求には無い物が、東風谷早苗には存在していて、それが地上に降り立つときに胸の辺りでゆっさゆっさと揺れていたからだ。
上白沢の旦那はまだ、妻である慧音がなるほど確かに博麗霊夢の言う通りで良い女だから、少しばかり引いたような苦笑するような気分にこそなるがその程度でいられるが、稗田○○の場合は全く違った。
彼の妻である稗田阿求は、その嫉妬心が暴走してついには人里の最高戦力である慧音に対してさえも牛女!等と言って罵りだす所まで行ってしまった。
ここ最近は、この二人を妻としている二人の旦那である彼らが間を図ったり相談したりして、かち合わないようにしていたからどうにかなっているけれども、東風谷早苗に関してはどうにもならないと言うのが現実であった。

稗田○○の脳裏には、色鮮やかに想像が出来てしまった。
自分の妻である稗田阿求が、東風谷早苗の胸を見て肉塊だの贅肉だの、上白沢慧音に対していったのと同じかあるいはもっと酷い言葉を使うに違いないと言う、そんな予想はすんなりと行えてしまった。


「調べてきたとは、何を?」
○○はいっその事追い返そうかとも思ったが、今の骨折を抱えているこの腕では中々。
それ以前に○○は、自分の妻以外の女性とは出来る限り会話などはしないようにしている、触るなどはもってのほかである、ましてや東風谷早苗は依頼人だったり信仰してくれる老婆と言ったような微笑ましい存在ではない。
○○にできる事と言えば、目を閉じて早苗からの言葉を待つだけであった。実を言うとこれだってかなり穏やかな対応であるのだけれども、少なくとも稗田阿求がやりそうな事と比べれば。

「なんか怪しくないですか?あの奥さんの方が買ったものを調べたのですが」
東風谷早苗はそう言いながら、紙片を一枚取り出してきただけであった、読んではくれなかった。どうやら○○に手渡さないと気が済まないようである。
「あー……」
不味いなと思った上白沢の旦那が、自分が代わりに受け取ろうとしたけれども、案の定であると言えばよかったのかもしれないが、東風谷早苗はその紙片をさっと引っ込めてしまった、あくまでも○○に受け取らせたいと言う事であった。
「貴方は上白沢慧音がいるから、私は必要じゃないでしょう?」
少し挑発的な態度の早苗の言葉が、上白沢の旦那はもちろんであるけれども、目を閉じている○○の方もピクリと身体を動かして反応した。やはりどうしても気になる、危険だと思う程度には、今の東風谷早苗の姿にはそれが存在していた。
今の言葉に、上白沢慧音の事は認めていると言うか敵だとは思っていないようではあるけれども、○○の妻であるはずの稗田阿求の事となると?
甚だしく剣呑であるとしか言いようが無かった。

とはいえ、あえてそれを話題にはしなかった。東風谷早苗の内心を無視すると言うのは、対症療法かもしれない根治は望めないかもしれないが、少なくとも今この瞬間においては決して悪い方法ではないはずだからだ。
「○○」
とはいえ声色の方は、特に上白沢の旦那の場合は正直になれるだけの余裕があった、やや以上に諦めがちの声ではあるがそこには苦笑を混じらせるぐらいの余裕が存在していた。
「ああ」
少し○○の声は不機嫌であった。
しかしながらようやく目を開けて、早苗の方を見てくれた○○の姿に対して、東風谷早苗は明らかに乙女と言える表情を浮かべていた。
こいつ、○○の嫁が誰でどんな性格をしているのか分かっているのか?思わず上白沢の旦那はそう考えたけれども、一番それに対して危機感を抱いているのは間違いなく稗田○○の方であった。

「人里でうちの奉公人達を出し抜けるとも思えないのですがね」
○○は自分が稗田阿求から愛されていると言う、ただそれ一点のみで存在することを許されているのをしっかりと自覚しているから、いきなり笑顔だけでなく女と言う物を振りまいている東風谷早苗に対しては、嫌味とはまでは行かないけれども友好的な態度は取らなかったし、そもそもで取りようと言う物が無かったのが実際の所である。
「適材適所ですよ」
しかしながら早苗には、堪えたような姿は無かった。そもそもでこの程度で傷つくようなら、こんな事にはなっていないと言うのが実際の所であろう。
○○は鼻を鳴らしたけれども、早苗の言葉を邪魔したりそもそもで聞こうともしない態度と言う物はとらなかった。
聞いてやろう、と言う事らしいけれどもそれが実のところでは東風谷早苗に対する隙のような物を作りだしてもいるのではないか、憮然とした態度ではある物の聞いて『あげて』くれていると早苗は感じているようで……良い顔で笑ってくれていた、そこに他意と言う物がさしはさまれる余地はないほどに、良い笑顔を早苗は浮かべていた。

「そりゃぁ……あの奉公人さんたちと比べたら、数も練度も組織力も違いますけれども。品が良すぎるから割と警戒されやすいんですよね、うらぶれた地区に行けば行くほどに」
「ああ……」
○○も思い当たる節があるのか、早苗嬉しそうな言葉には軽く流すだけで済ませてくれた。
「私ならもう少し奥にも入り込めますから」
「それに飛べる」
そっちの方が重要じゃないのか?と言わんばかりの○○の態度であった、実際問題でそうであろう、知識としては知っていても中々空を飛べる存在をしかも人間を、警戒すると言うのは本能にあらがうような思考であるので難しい所であった。

「……妙に大きなゴミ箱を買っていたんですよね。そりゃあの夫婦がゴミの仕分けなんて出来るような高級な思考回路を持っているとも思えませんが。だからと言って、二人で出すゴミの量にしては、少し、多いかなと」
飛べることは早苗としてもそれなりに自慢だったのか、○○からその事を揶揄された際にようやく意気が落ちたけれども。
「あのゴミ箱、人一人ぐらいなら簡単に入りそうだなとも……」
実に嫌な想像力を東風谷早苗は与えてくれてしまった。
「まさか」
○○の言葉には二種類の意味が存在していた、死体を隠すためにそんな残酷な事があり得て欲しくないと言う意味と、あいつらにそんな頭は無いだろうと言う見下した態度であったが。
それでも、○○は上白沢の旦那に少し目線をやった。
それは彼にも、自分の考えを追認してほしいと言うちょっとした狼狽の表れでもあったけれども。
上白沢の旦那は○○の願いもむなしく、若干、嫌悪感をこらえるような顔をしていた。

「そこに本当に亡骸が入っているかどうかは分からないが……ロクにゴミを片付けずにある程度まとまったら何もかもぶち込んで、燃やせるところに持っていくと言うのはある事はある。あまり性質のいい方法ではないから、寺子屋では絶対にやらないが」

その時の○○の顔はぽかんとしていて、通俗的な表現を用いるならば『マジで?』と言う様な顔をしていた。
「どう考えても夫婦二人で出せるごみの量ではないんですよ、あの桶」
○○の中に迷いが見えてきた、このまま強行突入するべきか、あるいは否か。
そして残酷な事に、場の決定権は○○に、持たされていたとも言えた。そうなる事が稗田阿求の望みだから、いつだってこういう時には○○が何かを言って今後の方針を決めると言うよりは……もはや奉公人達にとっても決めてくれるぐらいの考えを持っていた。


「まさか……」
とは言うけれども、最初の時よりもその語調に勢いはなかった。あり得るかもと思い始めている何よりもの、兆候とも言えよう。
そして○○が決めあぐねいていると、○○以上に場をかき乱せる存在が出てきたと言うか、帰ってきた。
クラウンピースと純狐……だけであればまだ良かった。
この二人の傍らにヘカーティア・ラピスラズリもいて、明らかに自分以外の二人を慰めるような姿を取っていたのには、○○は思わず歯を食いしばりながら天を仰いだ。
「誰かに会ったか?」
しかし最後の最後で、と言えよう。○○は力を振り絞ってこの三名に声をかけた。
クラウンピースと純狐は、聞こえていたけれども無視と言うよりは、気力が無かったようで全部をヘカーティアに任せたような格好であった。
ヘカーティア・ラピスラズリはいくつかの地獄の管理するほどの立場であるゆえに、彼女がそこまで友好的でない以上は、『なによ?』と言う態度にはほとばしる物が大いに存在していた。
傲慢とも言える自信かもしれないけれども、彼女は実際問題で強い以上は、その自信や今の態度は全くもって許容されてしまうのであったのだけれども。
○○にだって、責任と言う物は存在している、たとえその責任感でさえも稗田阿求から与えられた贈り物であったとしても、受け取った以上は無為にすることは○○の中の生来から備わっている人格が許さなかった。

「ヘカーティア・ラピスラズリ、聞きたいことがある。その向こうから出てきたけれども、誰かと会ったかと聞いている。あるいは、貴女が何かを話したのでは?クラウンピースと純狐がいきなり捜索を……打ち切って、戻ってきたのにはそれ相応の訳が無ければならないはずだから。いくら貴女がクラウンピースの上司であり、純狐さんの親友であろうとも今の二人を動かせるとなると……」
淡々としている物の○○は冷や汗でいっぱいであった。むしろ、淡々としていないと自分自身の冷や汗によって溺れてしまいかねなかった。

とはいえ、内心はどうであれ――もっと言うと稗田阿求の庇護が大いにあるとは言え――ヘカーティア・ラピスラズリに事実関係の確認だけとはいえ、前に立つ事が出来た○○の事を、少しは認めてくれたのだろうか、彼女は少しだけため息をついたが先の顔よりはまだ、友好的な物が出てきていた。
「博麗霊夢と会ったのよ。直接純狐やピースちゃんに話すよりも、私を介した方がと考えたのね。まぁ私も、気付いちゃったことを話したけれども……けど悪いけれども、何を話したのかは、今は言えないわねん」
妙な語尾で、おちゃらけている訳ではないが場の状況を自分に有利にするような態度であった。
事実、目はしっかりと○○の方を見続けていた、一切脇によることはなく目線が会い続けているのは間違いなく、まだまだ弱いながらも威嚇と言って差支えは無かった。
要するに、関わるなと言う事なのだ。

しかしながら○○は関わらざる、話を続けざるを得なかった。
「博麗霊夢と何を話したのですか?」
ヘカーティア・ラピスラズリが歩を、○○を避けて『くれて』進もうとしたその進路に対して、○○は身体を横にずらして移動させて彼女の進路を妨害した。
「真面目なのねん」
少々の苛立ちを彼女も感じたようだけれども、まだまだ、彼女は○○の立場と言う奴に配慮や理解と言う物を示してくれていた。
だけれども何事にも限界はある、仏ですら三度目はないのだから。一度目があっただけでもめっけものと考えるべきであった。
「今は話せないの、けれども……貴方も博麗霊夢と会ったのならば、予想は出来ると思うのだけれどもね」
去り際に彼女が残してくれた言葉に、特徴的な語尾は存在していなかった。
これ以上は危険と判断した○○は、彼女が去る事の妨害を二度目はやらなかった。

しかし、話しかけるぐらいならばまだ出来るはずだ。
「貴女も気づいたのですか?博麗霊夢と同様に」
「……ええ、残念だけれども。私は死んだ後の世界を管理している立場だから、どうしても、気付きやすいのよね」
非常にあいまいで、抽象的なやり取りではあるけれども。
博麗霊夢とヘカーティア・ラピスラズリの意見が一致を見せたことが確認できればもはや十分であった、そもそも○○の方も博麗霊夢とは会っている、正確には彼女の方から乗り込んで来て話をされてしまったのだけれども。
生きていると信じたかった弟の方も、もはや既に…………
もうこうなってしまっては、こちらの都合も考えずに色々な場所に出没した博麗霊夢の事など、どうでも良くなる。
そもそも彼女は、幻想郷の秩序が服を着て歩いたり空を飛んでいるような存在だ。こちらが何を言っても腹を立てたとしても、博麗霊夢は博麗霊夢自信を押し通すだろう。
それにこうなってしまっては、もう……
○○の心中にはいつかの時に、自分の財布の中身を横領していた連中の事が思い起こされたが。
あの時も処したが、あれは阿求に苦しめられる前にスパッと終わらせただけだ、何と言われようとも自分は慈悲を持って行動した。
しかし今回は処することになっても慈悲は無かった。





感想

名前:
コメント:




+ タグ編集
  • タグ:
  • キツネつきと道化師とキツネシリーズ
  • 早苗
  • ヘカーティア
最終更新:2022年02月09日 23:07