天子と○○。

天子は○○を好きになってしまい、○○を追い続ける。

幾多の修羅場を潜り抜け、遂に天子は○○の子を妊娠した。

「やったな、天子。待望の俺達の子供だぞ。」

「○○がいろいろ頑張ってくれたおかげよ…」
顔を紅潮させながら彼女は呟く。

「お前の子供だから可愛いんだろうな。」
そんなこんなで、この日は楽しい一日であった。


二日後

○○は天子を見ている。腹が全く出ていない、スマートな体を。

「…どういう事だ?」
すると、天子は悪魔でも逃げ出す美しい微笑を顔に浮かべ、話す。

「見ての通り。おろしたのよ。」
呆然とした。二日前まではあんなに幸せだったはずなのに。

「ど…どうして?」
○○は涙声に近い、ある種の絶望を抱えた声で聞く。

「あら、簡単よ。」

「私達の子供が可愛いって言ったじゃない。」

「そ の 子 に あ な た を と ら れ た く な か っ た か ら よ。」
我が耳を疑った。


「例え私達の子供といえ、あなたを寝とるかもしれない。後の先返しってやつよ。」

「○○と私は一緒よ。一生…死を以てしても別つことは私が許さない…」

「だから…ね…一緒にいよう…ね…」
最終更新:2011年03月04日 01:44