●月○日
彼と出会ったのは運命だったのだろう。あの土臭い妖怪にせっかく建て直した神社を壊された時に手当をしてもらったのだが……一目惚れだった。
軽くお礼だけ言って帰ってきてしまったが、名前を聞かなかった事を後悔した。

●月×
あの日からずっと天界から彼のことを見続けている。巫女の所で世話になっているらしく名前は○○と言うらしい。
本当は彼から直接名前を聞きたかったため一回だけ神社に寄ったが、声をかける糸口が掴めず、仕方なく帰ってきた。
彼とずっと一緒に住んでいる巫女を見ていると無性に苛々してきた。これもあの土臭い妖怪が私が再建した神社を破壊したからだ。

○月△日
最近天人達が私が何もしないで静かにしていることを不思議がっている。正直言って今までやってきたことが下らなく感じるほど○○を見ている方が楽しい。
○○の事を一つ知る度にとても楽しいとも嬉しいとも、何とも言えない感情が心の奥底から溢れてくる。
前にやっていた事なんか頼まれたってやるものか。○○を見ている時間が減ってしまう。

△月□日
巫女と白黒の服を着た魔法使いが○○と一緒に遊んでいた。おかしい、何故か苛々が止まらない。
巫女と○○が会話しているときなども不意に苛々が止まらなくなる時がある。
今日は見るのは止しておこう。……明日は○○をもっと知れたらいいな。


×月○日
何と言うことだ……!よりによって○○はあの土臭い妖怪と親しいだなんて!
一刻の猶予もない。○○をあの妖怪達の毒牙から守らなくては!












7月7日
思ったより長期戦になったがなんとか○○を取り返すことができた。
○○は毒牙にかかってしまったのか、あいつらの事を気にかけていたが必ず治してみせる。

そういえば今日は七夕だったわね。でも安心して○○。織姫と彦星なんかと違って







今 日 か ら ず っ と 一 緒 よ 。
最終更新:2010年08月27日 12:28