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 霊夢の場合

N「……流石にやりすぎたかしら。出来ちゃったわ。何って……もう、言わせないでよ。
  さっさと私達を養う為に、人里で良い働き口でも探して来て頂戴。だ・ん・な・さ・ま?」

Y「……お帰りなさい。帰ってくるのが早かったじゃない……こんな時だけ。
  見ちゃったなら仕方ないわね。
  ……そうよ?妖怪の仕業や異変なんかじゃない。
  この女を殺したのは私。

  だって私の事、好きなんでしょ?
  ……私も好きよ。気付いたのは最近だけど。

  ねえ、そんな顔しないで誉めてよ。
  貴方が私を好きでいられるようにって、面倒なものを排除してあげたんだから、ねっ?
  それにもう、あなたはここに居る時点で――

  私と、運命共同体で、共犯なのよ」

 魔理沙の場合

N「頼みがある、お前に。前から研究してた薬が完成したんだ……惚れ薬なんだけど。
  それで……今この場で、お前が飲むか、お前が私に飲ませるか。
  どちらかを、頼んでも、いいかな……?」

Y「最近全然会いに来てくれないから心配したんだぜ。
  ……変な薬ばかり作ってて気持ち悪いから会いたくなかった?
  酷いなぁ、お前は。

  ……の為にずっと夢中になってたってのにさ。
  まぁ、いいや。その事は水に流してやるからさ。

  最後にもう一度だけ、薬の試飲に付き合ってくれ。
  大丈夫、私も半分は飲むから……なっ」


 ~紅の人達~


 ルーミアの場合

N「貴方を私の中に包み込んで、おそって、さらって、たべてあげる。
  ……私は妖怪だから。
  だから、人も妖怪さえも与り知らぬ所へと、貴方を連れて行くの。
  ……抵抗、してもいいよ。
  私は……平気、だから(にっこり」

Y「貴方の心が見えないの。
  真っ暗で、深い、地獄に燃える深淵の炎よりも黒い、貴方の心が。

  何でそんな平気な顔で他の人間――
  いや、妖怪だっけ。どっちでもいい。
  平然と他の女の顔を見れるのか。

  ……遊びじゃなかった、なんて今更言っても。

  もう 遅いよ

  貴方を知っている人達も

  貴方へと向けられていた想いも

  貴方が築き上げていた 愛情も 友情も 信用も


  ……全部 闇の中へと沈んでしまったから


  手探りで何を探しているの?
  ……そう。

  でもこの闇の中に居るのは私だけ

  貴方が余所見ばかりしてるから……みんな、いなくなっちゃったの
  痛みに耐えられなくて。

  ……私は耐えられるから、まだ貴方の傍に居てあげる」


 大妖精の場合

N「あんなに大事にしていた……貴方と作った花の冠も、花の指輪も……すぐ、しおれちゃいました。
  ……時々、ふっ、と貴方の名前も忘れてしまいそうで恐いんです。
  大好きなのに、顔だけしか思い出せない事が一杯あって……

  一度だけ全部忘れてかけて、胸が凄く痛くなったら。……生き返った時の様に、思い出せたんです。
  それで気付きました。
  私達は死なないから、命の概念は無いのかもしれないけど。
  どんなものよりも……私は、貴方を愛していた事を。

  忘れてしまうのは、とある先生さんに聞いたら……妖精だからって、聞きました

  だから、貴方に聞いておきたいんです。

  私が妖精でなくなっても……

  私と友達で……ううん、ずっと一緒に居てくれる事を、誓って……くれますか?」

Y「……あなたが誰だか思い出せない。
  でも、酷く胸が痛むの。

  ……何でかな、人間なのに。

  悪戯するより 殺したくなる


  待ってよ、逃げないでよ。

  あなたが誰なのか教えてよ。

  何でこんなに胸の中が疼くのか、知ってるんでしょ、うわきものめ。

  ……あはは うわきものって、なに?」


 チルノの場合

N「あっついー。
  ならくっつくなって……ここはあたい専用の場所なんだから!
  あんたがどうこう言う権利なんて無いの!

  ……ちょっと!
  あんたが動いたらあたいが座れないでしょ!!
  なんで自分なのかって……そんなの、当たり前だからに決まってるじゃない!

Y「……また来た。
  此処はあたいと、あいつだけの場所だって言ってるのに……

  いい。うるさい。喋るな。

  お前もあいつに近付く奴等と一緒なんだな?
  あたいからあいつを遠ざけようとしてる。
  分かってるんだから

  あいつらと一緒に、仲良く氷漬けになっちゃってよ」


 美鈴の場合

N「ああ、丁度良い所に。え、態々また私を訪ねてきてくださったんですか?
  ふふ、そうやって足しげく通って下さるのは嬉しいのですが……
  それも今日で最後にしてください。

  私にも門番としてのプライドがありますから。
  仕事と恋愛、中途半端にはしておけないんですよ。

  ……そんな顔をしないで下さい。
  私は貴方の事を嫌いになったわけじゃありませんから。

  だから、私と一緒に……紅魔館で働くのか。
  それとも、私を娶って……居場所を提供してくれるのか。

  今此処で、決めて下さい。
  猶予は、少しだけですからね?」

Y「……口実、だったんですね。あの方に会う為の。
  門の前で見せてくれた表情も、楽しそうな会話も。
  全部、虚言だった。嘘だったんですね。

  ……体の痛みも、心の痛みも。
  慣れてますから。
  はは、は。……私は、耐えてしまえそうです。
  貴方の顔が、今お嬢様以上の悪魔に見える事を除けば。

  無事に帰りたいのなら、私が視界から消えるまで 振り向かないで去っていってください。
  そう、私と目を合わせたまま――
  私に背を向けぬ様に。


  ……一瞬でも後ろを見せてみなさい。

  手足の骨を砕かれ、何処かの家の地下室の床へと転がされているでしょうから。


  ……私はまだ、好きなんです。貴方の事。

  だから…………


  絶対に許さない……けど、止めたりもしませんから……

  自分の身が大事なら。もう、此処には来ない事です」


 小悪魔の場合

N「……薄っぺらい言葉なんて要りませんから。
  血にします?それとも肉体?いきなり魂ってのも、私的にはありですけど。

  何って……契約ですよ、契約。
  貴方を私のモノにするための。
  私が貴方のモノになるための。

  ご安心を。既にパチュリー様からの許可は取ってます。
  それに、液体での契約は既に八分以上済ませてありますから、それほど手間もかから……


  えっ


  いいいいいいえ!!ちっ、ちちちがいます!寝込みを襲ったりなんてしてません!!!
  既成j……ベッドでそのまま添い寝なんてしてないんだから!!」

Y「悪魔を魅了した者は、人であろうと魔であろうと……神であろうと、その身を削られてゆくんですよ。
  あれほど教えてあげたのに、気付かなかったなんて、まぁ。

  ……ほんと馬鹿な人ですね。
  悪魔と一緒になったって、いい事なんかありませんよ。

  貴方に優しくされればされるほど、私は胸の中がもやもやとして――

  実に、心地良かった。
  ……この衝動を何時我慢できなくなるのかなっ、てね。

  貴方の事を普通の『好き』のままで居られれば、こんな事にはならなかったのに。
  大『好き』になってしまった。

  こんなにも愛してくれたから。
  こうなってもまだ、私を信じているあなたが居るから。


  ……でもごめんなさい。私は悪魔、小悪魔なんですよ。
  きっと、痛くはして上げられません。
  気が狂って、私の名前以外は言えなくなってしまうと思います


  ……そして私も、嘘をつける悪魔じゃなかった

  ごめんなさい

  貴方を『愛』してしまいました」


 パチュリーの場合

N「……貴方にこの椅子を上げる日が来たみたい。
  この意味、判ってくれるかしら……?

  そう。
  貴方以外の人に、この椅子には座って欲しくなくなったの。
  私が本を読む時でも、貴方には傍にいて欲しい。
  ……そう言ってるの。

  拒否権はあってないようなものね。
  私はもう、貴方が傍に居ないと落ち着いて本も読んで……いられるけど、能率が物凄く落ちるの。
  だから絶対傍に居て欲しいの、というか居なさい。

  それでも断るなら、私が貴方の家にこの椅子と本を持っていって図書館ごと移すわ。
  いいわね」

Y「一度しか言わないから、良く聞きなさい。


  貴方は死んだ。


  ううん?ああ、言葉通りの意味だけど。
  そう、貴方は今、たった今、この瞬間をもって死んだのよ。

  肉体的、精神的にとかじゃなくて。

  人生そのものが終わったの。

  なにがどう……って、説明が無いと判らない?
  まぁ、貴方が判らなくて困る事は私には無いわよ。

  帰るって、へぇそう、何処に?
  貴方の家は何処にあるの?
  どんな道を辿るんだっけ?
  近所には誰が住んでいたの?
  夕飯の予定は何だったかしら?
  買わなければいけないものがあったんじゃないの?

  誰かが尋ねてくる予定もあったわよね
  やらなければいけない仕事だって
  そういえば趣味で集めてたあれはどうしたのかしら

  ところであなた、名前なんだっけ?

  ふふふ。


  思い出せないんじゃないわ。
  ……そうよ、くれるって言ったの。
  貴方が。自分で。私に。

  貴方の物語(人生)をね。
  ……ありがとう。
  これは二回目だけど、貴方を貰えて嬉しかったわ。

  さてと。
  結末を迎えた本は、本棚に仕舞わないとね。


  ……本棚は、ここにあるわ。いらっしゃい」


 咲夜の場合

N「お嬢様だけっ……て、決めてたの。昔はね。
  生涯尽くし使え続ける事の喜びよりも、今この一瞬を過ごす貴方との時間が……
  いらただしいほどに幸せで、腹に穴を開けてやりたくなるわ。

  ……。嘘。貴方にナイフを向ける事が出来たなら、もうとっくにそうしてたもの。
  事実、そうなった人も居たわ……って、ふふ。これは嘘かどうか、教えては上げないよ。

  貴方を一番に愛してるって、私は誓えない。けれど、気持ちは本物なの。

  ……それでももし、私と一緒に。これからも過ごしてくれるなら。

  貴方の永い時間の全てを――――私に頂けますか」


Y「 あ は。 み ー つ け た。

  かくれんぼでもしてるつもりだったのかしら?
  そう、でもまだまだ子供ね。

  あんな隠れ方じゃ、どんなにやったって時間の無駄よ。
  能力?そんなの使ってないし、必要もありませんでした。

  ――貴方の匂い

  ――貴方の足音

  ――貴方の考える事。

  それだけで十分。割り出す為に一秒も要らないから。

  ……それより。


  どうして私から離れようとするのかしら?
  あんなにも私と一緒になりたいって、貴方言ってたじゃない。

  束縛されるのが嫌?拘束されるのは趣味じゃない?

  あのね。貴方が何を言ってるのか、私には判らないわ。


  貴方との時間は一秒であれ一瞬でも貴重なものなのよ?
  一緒に居るだけで二人とも幸せな気持ちになれるじゃない。
  心の中が暖かい気持ちで満たされて、その一瞬一瞬全てが体にも心にも刻み込まれてゆく。

  永劫に続く時間の中で過ごした、貴方との……


  さっ、部屋に戻りましょう。私か貴方が死ぬまで、ね」


 レミリアの場合


N「まどろっこしいわね。自分が嫌になるわ。
  惚れた相手が人間だったせいで、余計な事ばかり気にして。
  普通に面と向かって、好きだとも言えなかった。

  ……貴方の事を言ってるのよ。そう。聞き違いでは無いわ。

  貴方は強い人……強い人間だわ、本当に。
  私のプライドをズタズタに切り裂いて、完全に壊してしまった。

  私の魂も体も。貴方に嬲り弄ばれていると言うのに……嫌ではない自分が居るのよ、今もね。
  ……ああ、半分は言葉のあやよ?

  貴方が私の力さえも蹂躙して、この体の全てを支配する事になるのは、
  ……きっと酷く永い時間が必要でしょうから。悲しいほど。

  答えなさい。
  その永い時間を私と過ごす覚悟はある?

  無いと言うのなら、今此処で引導を渡してあげる。

  その方がきっと、お互いの為だから……(にっこり)」

Y「小食だった私。

  運命って、分かる?

  ……そうね、きっと貴方の為だったのよ。


  だから

  貴方の血は、一滴残らず飲み干せたって事


  ……今まで飲んだ……ううん、他に口にした何よりも、貴方の血が美味しかった

  これからはもう……退屈しなくてすみそうね。


  あの蓬莱人達と同じ様に。
  私達も世界の終わりまで、笑ったり、泣いたりして一緒に……殺し合う事が出来るのだから


  ただ一つ違うのは
  私達にとって、それは愛を確かめあっていると言う事よ」


 フランの場合

N「今日もぎゅっとしてくれるの?
  前から思ってたけど……本当に変な人ね、あなた。

  もう閉じ込められてる訳じゃないけど、此処は地下室。
  面白いものなんて、何も無いのに……
  私の持ってる玩具にだって、興味も示さないし。

  私、あなたが分からないわ。

  ……人間だからじゃない。咲夜や霊夢、魔理沙を見ていたって。
  あなたの事、何も理解できないよ。


  ……でも。
  前にね、お姉さまに貰った本で読んだ事があるの。
  その中に、大切なものは目に見える訳じゃないって一言があって……
  私、その意味が本を読み終えても分からなかった。

  だって、その人が居なくなったらとしても。
  私にはつまらなくなるだけで、悲しさに震える事なんて、多分ない。

  体と同じ、傷と同じ様にきっと記憶からも消えてしまう。


  それなのに、どうしてかしら……?
  目を閉じていても最近、あなたが視える事があるの。
  私に笑いかけてくれるあなたが。


  ……あなたは、私だけの王子様になってくれるひと?」

Y「……死ね。死んでしまえ。

  壊れちゃいなよ、おまえなんか。

  ……下種にも劣る肉塊……。

  見てるだけで目が腐りそう。反吐が出るわ


  ……これだけ言っても人間で居る事をやめてくれないのね。
  年老いたその姿じゃ、私には何の説得力も無いっていうのに


  嘘なんか言ってない
  泣いてなんか、ない!

  今直ぐにでもその首をへし折ってやる
  じかに内臓を握りつぶして、おまえがひぃひぃ叫び声を上げた瞬間大声で哂ってやるから

  命乞いをしろっていってるのよ!!!

  死にたくないっていってよ!!

  殺したくて、壊したくて、ずっと一緒に居たのに我慢してきたんだよ!?


  酷いよ

  酷いよぉっ!!


  なのに何で勝手に死にそうになってるの……
  あなたは、私に…………大事なのよ…………とっても…………


  ……いいよ、分かった。
  そんなやせ細った手で、もう私を抱きしめなくていいよ

  ……そうだよね……なんだ、簡単な方法があったじゃない……


  あなたと一緒に 私も 壊れちゃえばいいんだ 全部







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最終更新:2019年02月09日 23:58