ちょいと用事があって白玉楼に赴いた○○。
周りの人々(主に巫女とか女妖とか女神様とか)に止められたが用事だから仕方がない。
ならば代わりにお守りを色々持たされホイホイ逝ったのだが……。
「うふふ、まてぇ~♪」
「きゃっー!!」
用事を済ませた後、白玉楼の女主人に襲われました。
危うく未来永劫監禁されそうになり、慌てて逃げ出して来ました。
寝間着のまま必死に逃げる○○と、後ろからみるみる距離を詰めてくる女主人。
その姿はあられもない胸元や太股が丸見えな肌襦袢。
「もう地上に戻らないで、私と一緒に楽しく暮らしましょう……死んだ後だってアフターケアは完璧よ~♪」
「あ、やばい……」
必死に飛んでくる蝶々をグレイスしつつも、気配が背中に迫ったのを感じる。
「あ、お守り、お守りっ」
蔓紐で編まれたお守りを○○は後ろに向かって投げる。
蔓は地面に着いたかと思うと見る間に育ち、鈴なりの山葡萄を生らした。
「あら美味しそう……ムシャムシャムシャムシャムシャムシャ」
「よし、この隙に「ご馳走様~」はやっ」
あんなに沢山繁っていた山葡萄は、あっという間に食べ尽くされてしまいました。
そう言えば庭番と三人で夕食を食べた時の女主人の健啖さは天下一だったと思い出しながらも○○は逃げる。
○○は次なるお守りを後ろに向かって投げた。迷いの竹林の竹で作られた櫛を。
櫛は地面に落ちるとたちまち根を張り、沢山のタケノコが生えてきた。
「あら美味しそう……ムシャムシャムシャムシャムシャムシャ」
「よし、この隙に「ご馳走様~」はやっというかナマで食べるのっ?」
「美味○んぼでナマタケノコの刺身とかあったじゃない」
「いや、1回湯がけって」
追い詰められ始めた○○は十拳釼を振り回し……楼観剣と白楼剣によって弾かれた。
「よ、妖夢さんっ」「すみません、それはレプリカです。私がすり替えておきました」
「な、「GJよ妖夢♪」「ありがとうございます……○○さん、逃がしませんよウフフフフフフフフフフフ」
そして最後の手段、桃を取り出して投げようとしたところで、
「あむっ……むぐむぐむぐ、ちゅぽんっ」
○○の手毎桃を女主人は食べてしまったのでした。
○○の手は唾液まみれになっただけでしたが。
「え、天界の桃を冥界の人が食べて良いので?」「今日の私の○○への愛と食欲は、阿修羅すらも凌駕するのよ♪」
そして押し倒される○○。
ズリズリと覆い被さってくる実に目に毒な状態の女主人と、何故かモジモジと着衣をはだけ始めた従者。
「ち、ちょっと何を」
「いや、良い食後の運動をしようかと……うふふ」
「○○さん、私、初めてですがその、よ、よろしくお願いします」
「ちょおまはなせば」「「問答無用(です)」」
この後、白玉楼に監禁された○○を奪還しようとした地上の軍勢と冥界の軍勢で大戦争が行われたのであった……。
最終更新:2010年08月27日 14:52