〇〇「>>1様乙! >>1様超乙! ジーク>>1様! ハイル>>1様! イア!イア!>>1様!」
神奈子「うるさいねぇ……どうしたの?」
〇〇「いえ、私達の代表であり崇高で偉大な>>1様が、スレを立ててくださったのです」
神奈子「なんだかよくわからないけれど、〇〇はその>>1ってやつを信仰してたのかい?」
〇〇「いえいえ、私が信仰しているのは神奈子様だけですよ」
神奈子「あ、あはは。わかってはいたけれど、改まって言われると恥ずかしいな」
〇〇「ええ、>>1様の事は心から尊敬していますが、信仰しているのは神奈子様だけです」
神奈子「……ふうん」
〇〇「神奈子様、>>1様に興味があるんですか?」
神奈子「……ううん、別に」
〇〇「?」
神奈子(でもね、〇〇。 尊敬とは、すなわち信仰の大本となるものなんだよ)
『>>1氏、あまりに早すぎる死
葬儀参列の願い出に3kmの長蛇の列』
本日未明
幻想郷の女の子に死ぬ程愛されて眠れないスレ 第5夜【逃がさない】
の作成者であった>>1氏が、変わり果てた姿で発見された
このスレは避難所の東方学園やショタ〇〇といったジャンルに比べ、多くのファンを獲得してきたジャンルである
その5スレ目が立ったと、住人達の歓喜の声が止む間もない間の訃報であった
1氏の遺体は損壊が酷く、参列者は見ることはできない
しかし、それでも>>1氏に最後のお別れを言いたいと数百人の人々が集まったのは
1氏がいかに慕われ、人徳者であったかを如実にものがたっていると言っても差し支えなかろう
そもそも、>>1氏の
(新聞はここで破れている)
〇〇「どうして……どうして>>1様が……うっ、うっ……グス」
神奈子「それはいつなのか誰にも分からない。でも、人間はみんないつか死ぬ。それがさだめなんだよ 〇〇」
〇〇「でも、できるなら……死ぬなら俺が、>>1様に代わってあげたいです……!」
神奈子「バカッ!」
〇〇「!?」
神奈子「あんたが死んだら、誰が一番悲しむと思ってるんだい!
私は、もう〇〇に信仰してもらえなくなるなんて、絶対に嫌だからね!」
〇〇「神奈子様、それって……」
神奈子「鈍感なあんただって、もうわかってるんでしょ? ……これ以上、女に恥をかかせないでちょうだい」
早苗「
諏訪子様、今は離れ(〇〇)の部屋には行かない方がいいですよ」
諏訪子「なんで?」
早苗「神奈子様の一年越しの想いが、ようやく実ったところみたいですので」
諏訪子「なるほどねぇ」
諏訪子「でも、それなら見に来たくなるのは自然な事だよね
………あーうー、服が廊下に散乱してるよ
中からは超人プロレスみたいな音が聞こえてくるし、これは神の二代目ができるのも近いかもねぇ
あー、私にもまたいい人できないかな
まあ慈悲深い神の私は、服を片付けて二人に裸で本殿に来てもらうように仕向けてあげるくらいはしましょうか」
神奈子(〇〇、お前の体も、心も、愛も信仰も何もかも、私だけのものだ……)
誰にも気づかれず、神奈子の服から落ちた新聞の欠片より
死因には謎が多い
まず、何もない家の庭で圧死していたと言う事
1氏の体を押しつぶした後地面にまでめり込んだ跡から見るに
恐らく凶器は巨大な柱のようなものである事が推測される
それにより、我々特捜部はまず現神 八坂神奈子氏を容疑者に上げたが
彼女と>>1氏の間には何の接点もなく、そのような意味のない殺人が行われたとはとうてい考えられない
このままでは、皆に愛された>>1氏が成仏できるとは思えない
どのような事でもいい、少しでも気になる事があれば、この新聞に記載されている連絡先に手紙を送って欲しい
住人皆で、>>1氏の無念を晴らそうではないか
最終更新:2010年08月27日 15:18