遂に、霊夢の力を借りずとも月へ到達可能なロケットを作製する事に成功したヤミモヤシ。

「うっふっふっふ、これで新婚旅行へと逝けるわよ○○っ!!」
「お、おめでとうパチュリー

紅魔館に就職した外来人を手籠めにし、パチュリーが伴侶を確保してから既に数ヶ月。
一方的に籍を入れ挙式したパチュリーであるが、1つだけ不満があった。ハネムーンに行けない事だ。
幻想郷では限りがあるし、外の世界へ行くには隙間とか巫女が五月蝿い。

「そうだ、月に行けばいいじゃない!」

こうして、パチュリーはロケットを再度作製する事となった。
当然、以前のように霊夢の力を借りるのはNG.
ハネムーンの乗り物に新婦以外の女を乗せるなど、到底許されない事なのだ。

そして、膨大な知識と捕獲した白黒の自己犠牲(強制)、小悪魔が当面再起不能(リタイヤ)になるなど数々の困難を乗り越え。
新しいロケットは完成した。

「じゃ、逝くわよ○○、私達のハネムーンへ!」
「ちょ」

ウェディングドレスを着たパチュリーは○○をロケットに押し込み、幻想郷発の宇宙への新婚旅行へ復活。
彼女の行き先は月などではない。外宇宙の、人間が住める惑星である。

(そこでなら誰にも邪魔されず私と○○だけで暮らせる……その星の始祖(アダムとイヴ)になるのも悪くないわね)

ウフフアハハと病んだ笑みを浮かべる新婦と、それに怯える心労もとい新郎。
しかし、彼らの旅は思わぬところで中止された。

巨大な宇宙人の船に、ロケットを捕獲されたのだった。


「あら、月の民とは違うみたいね。他の星の住人かしら?」
「何なんだこいつら、パチュリー……ど、どうしよう?」
「デブランの言語は既に変換可能だ。我等の質問に答えよ」

どうやら彼らは人間に興味を持ち、それに答えなければ解放してくれなさそうだ。
取り敢えず早くハネムーンを続けたいパチュリーは、さっさと彼らの質問や疑問に答える事にした。

「私達はあなた方のような巨人と違って生まれた時からずっとこのサイズよ。なったわけでは無いわ」
「ウーマレタ時から? ウーマレルとは製造されることか?」
「製造ですって?(ホムンクルスみたいなものかしら)」
「違うのか?」
「まあ男と女が協力して作ることには違いないけどね(ジロッ」
「ど、どうしたんだいパチュリー?」
「男と女が協力?ヤックデカルチャー」
「何故戦わん?」
「戦う?冗談じゃないわね。女と男はね。戦うよりも愛し合う方が良いに決まってるじゃない。戦うのは好きな男を確保する時だけよ」
「アイシ、アーウー?アイシ、アーウーとは何だ?」
「こうすることよ」
「うぉーーーー!」
「ヤック!」
「ちょ、パチュ、何てことするんだこいつらの前で!?」
「お前達は男と女でそのようなデカルチャーをしておるのか」
「ええ、夫婦の営みだって何だってしてるわよ。観てみる?」
「フーフノイトナミー?フーフノイトナミーというものをしてみろ」
「それをしたら解放してくれるかしら?」
「いいだろう」
「そう……じゃ、○○、脱ぎなさい。私達の愛の偉大さを見せつけてやるのよ」
「ちょ、おま、服、脱がw」

10分後。

「うぉぉぉ、おおおおおおお!」
「フーフノイトナミー! ヤック!!」
「デカルチャー!!」

こうして、1人のヤンデレが宇宙歴のターニングポイントの1つになるのだった。

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最終更新:2010年08月27日 15:45