「久しぶりね萃香、なぜ呼び出されたかは分かっているわね?」
「おや紫、そんな怖い顔してどうしたのさ」

「恋人を霧に分解するなんて一体何を考えているの? 幻想郷中に広がったあの男は少しずつ世界に吸収されているわ、もう元には戻れないでしょうね」
「はは、いいことじゃないか。人間の寿命はとてもとても短かくてすぐに死んじゃうからね……それと比べれば、彼のすべてが溶け込んだこの世界でいつまでも彼に包まれて生きていく……これ以上の幸せがどこにあるのさ?」

「……種の摂理に押し潰されたか。まあ私の幻想郷を汚さない範囲ならば何をしても自由だったんだけどねぇ……あなたはやり過ぎたわ」
「んー、邪魔をする気なんだ。でももう手遅れなんじゃない?」

「混じった不純物は、あなたを排除した後でゆっくりと時間をかけて取り除くことにするわ」
「あんたは彼のいない世界が大事、わたしは彼のいる世界が大事。ままならないねぇ」

「それでは」
「始めようか」


思いついたネタをさらっと書いてみたんだが、どうもドロドロ感が足りない気がする。
次はもうちょっと時間かけてヤバげに病んでるのを目指してみるか……
最終更新:2011年03月04日 01:43