霊夢/5スレ/721




妖怪に襲われて怪我をした○○と、そんな彼を放って置けずに看病を続けた霊夢。
やがて完治して出て行こうとする○○

霊夢「嫌よッ! 嫌、……そんなの、そんなの絶対に許さない。
   あ、あなたの看病は私がするんだから……私が、私が…?
   ……そ、そうよそうなのよ。○○は私がいなくちゃ本当に何にもできないんだから。
   ご飯だって、着替えだって、うふふ……トイレだって、お風呂だって、私が、私がいなくちゃ何にもできないんだから…!」

 まるで名刀のような鋭利な光の一閃が、自分の体を切断するかのように通り抜けたのを○○は感じた。

 ……世界がずるりと歪む? いや、違う。
 ○○は霊夢の叫びの後、石像のように硬直していた自分の体が、……足の部分から切断されてゆっくりとずれ落ちていくのを、まるで他人事のように感じていた。

霊夢「さあ、○○。もう一度私が看病してあげるわ」

 地面に転んだまま起き上がれない○○に、霊夢は微笑みながらやさしく手を差し伸べた。








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最終更新:2019年02月02日 02:31