最近、幽霊のような者が部屋に住み着いている気がする。
ふと気が付くと視界の端に見知らぬ少女の影のようなものが移るのだ。
慌てて意識すると、跡形も無く消えてしまうのだが。

それだけならまだしも、飲みかけのお茶が無くなったいたり、寝ている時に隣に人肌の温かさを感じたり。
まるで誰かに抱きしめられているかの様な金縛りに会うこともある。
正直言って不気味で仕方がない。
今すぐにでも引っ越したいのだが、そんなお金も無い。


……ということを宴会の時に寺の僧侶さんに話したら、その寺に居候させてもらうことになった。
今は荷造りをしている最中だ。
ようやくこの気苦労から解放される、そう思うとようやくホッと一息つける。
とりあえず、明日に備えて今日はもう寝よう。おやすみなさい。


「……どこにいくの? ねぇ、どこにいくの?」

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最終更新:2010年10月08日 22:55